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2005 年度 実績報告書

人口減少期の地域社会における集落システムと生活機能の維持に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520534
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

堤 研二  大阪大学, 文学研究科, 助教授 (20188593)

キーワード人文地理学 / 人口減少 / 地域社会 / 生活機能 / ソーシャル=キャピタル
研究概要

初年度である平成17年度には、当初の研究実施計画に則り、とくに以下の項目に重点を置いて研究を実施した。
(1)文献研究
社会資本に関する研究図書および地理学・社会学・農村研究などにおけるコミュニティ研究関係図書・社会変動・地域変動に関係する図書などを購入し、従来の研究・先行研究のレビュー的文献調査を行いつつ、社会資本(ソーシャル=キャピタル)の新たな概念に関する近年の研究を追跡した。
(2)データ処理
これまで既に申請者が構築してきた人口変動に関するデータ=ベースも援用しながら、全国的にみた地域的な人口減少地域のトレンドを概観できるデータ=ベースの構築へとつなげていく作業を開始した。このために、現有の旧式のデスクトップ型パソコンを新機種に更新し、データ処理用ソフト等を新規に購入して作業を行っていった。
(3)調査旅行・研究発表
人口減少地域のフィールド調査を行うとともに、資料収集調査も行った。具体的には、東京、北部九州、山陰などへの調査旅行を実施した。とくに鳥取県日野郡日南町では森林コモンズをめぐる活動について現地調査を行った。また、本年度10月にはスウェーデン国立成長政策研究所のHans Westlund舶教授との研究交流の機会を日南町において持った。そこではスウェーデンと日本の人口減少地域の課題について比較し、ソーシャル=キャピタルの持つ意義の差異についても検討するワークショップに参加し"Social Ties in Communities: Some Rural and Urban Cases in Japan"というタイトルでの口頭発表を行った。さらに、11月には人文地理学会大会(九州大学)において、「長崎県高島炭鉱閉山に伴う人口流出:移動者の属性・移動パターンと転出先での生活状況」というタイトルでの研究発表を行った。後者の成果は『大阪大学文学研究科紀要モノグラフ編』に一冊丸ごとの形で掲載された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 高島炭鉱閉山に伴う人口流出の分析2006

    • 著者名/発表者名
      堤 研二
    • 雑誌名

      大阪大学文学研究科紀要・モノグラフ編 第46巻-2

      ページ: 1-113

  • [雑誌論文] Fundamental Functions of Living, Social Capital and Agents in a Small Community: A Case in Depopulated Areas in Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Kenji Tsutsumi
    • 雑誌名

      "Social Capital and Development Trends in Rural Areas", MARG (Kobayashi, K., Westlund, H. and Matsushima, K. (eds.))(Kyoto).

      ページ: 131-138

  • [雑誌論文] Aging, Landscape, Restructuring and Conflicts in an Old New Town: Senri New Town in Osaka Metropolitan Area2005

    • 著者名/発表者名
      Kenji Tsutsumi
    • 雑誌名

      "Shaping the Future of Metropolitan Regions in Japan and Germany. Governance,Institutions and Place in New Context"(Thomas Feldhoff and Winfried Fluchter (eds))(The 9th Japanese-German Geographical Conference, Ruhr University Bochum, Bochum, Germany, published in Duisburg)

      ページ: 171-177

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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