• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

戦後沖縄における米軍統治の実態と地方政治の形成に関する政治地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520545
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山崎 孝史  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10230400)

キーワード沖縄 / 米軍 / 統治 / 地方政治 / 政治地理学
研究概要

平成17年度は助成研究の遂行に必要とされる資料および情報を収集・整理し、分析方法を検討すること目的とし、以下のような研究を実施した。本研究の基礎資料となる琉球米国民政府(USCAR)関係文書のうち、特に日本国内で未公開である公安局関係の文書を収集し、今後の分析に備えるために整理した。8月および3月にいずれも約4週間米国に滞在し、メリーランド州にある国立公文書館を訪問し、公安局による選挙分析・左翼運動への内偵・風俗店管理・保守系議員との交渉過程などを記す文書を閲覧した。閲覧した文書のうち、USARの統治形態や方針が琉球政府および琉球内市町村における政治過程にどのような影響を及ぼしたか確認できるものを、デジタルカメラで撮影・複写した。収集した文書写真数は約3000件であった。平成17年度はこうして撮影された文書の形式および内容を検討・分類した上で、データベース化した。形式的な分類作業を終えた段階ではあるが、USCARは米軍統治に反対する諸集団および個人の動静を仔細に調査・分析した各種文書から米軍統治のこれまで明らかにされていなかった実態が今後把握できるものと期待される6収集文書の更なる読解と分析は平成18年度に行われるが、平成17年度に関する作業から得られた知見は、全米地理学者協会政治地理学専門グループ・プレ会議(2006年3月6目米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にて)全米地理学者協会年次大会(2006年3月11日米国シカゴ市、パーマーハウス・ヒルトンホテルにて)で公表され、さらに史学研究会例会(2006年4月22日京都大学にて)で公表される予定である。ただし、助成研究の初年度であるため、雑誌論文等で公表された平成17年度業績は一件だけである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] グローバルあるいはローカルなスケールと政治2005

    • 著者名/発表者名
      山崎 孝史
    • 雑誌名

      空間の政治地理(シリーズ人文地理学)(水内俊雄編)(朝倉書店) 4巻

      ページ: 24-44

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi