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2005 年度 実績報告書

東亜同文書院生の記録からみた20世紀前半期の満州における農地開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520546
研究機関愛知大学

研究代表者

藤田 佳久  愛知大学, 文学部, 教授 (70068823)

キーワード東亜同文書院 / 満州踏査旅行 / 農地開発 / 満州農業 / 満鉄付属地 / 満蒙開拓団
研究概要

1901年.上海に開学した東亜同文書院(のちに東亜同文書院大学となる)は、1907年から1942年の間に書院生による中国および東南アジアの踏査旅行が行なわれ、多くの調査日誌と調査報告が記録された。その記録内容は風聞を一切排除し、実地踏査で確認した事象のみに限定されており、各地の実態を把握する上で貴重な資料である。
本研究ではその記録のうち満州地区における農地開発とそれにともなう農地利用および農業にかかわる記録を抽出し、それらは手書きで読みにくいため、精書をすることによってデータベースを作成しつつ、テーマへのアプローチを図った。第1年目の状況は次の通りである。
1 当初の記録は、日本農業の満州での定着はその気候条件によりかなり困難であり、失敗例が多かったこと、そのような中で大倉組のように企業組織による農業だけが存続しえたとし、日本の伝統的農法の満州での展開は困難だとしている。
2 それが満鉄付属地内に日本人が入りこむようになり、満州での体験が生かされると、満人農業のシステムも参考にしつつ、日本人による農業が再挑戦されるようになった。
3 その上に、その後満蒙開拓団が満州の中・北部に入り込むようになったが、いずれも組織をベースとした農業であり、しかもかなり地域差もみられるようになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 東亜同文書院生の中国調査「大旅行」について2006

    • 著者名/発表者名
      藤田佳久
    • 雑誌名

      大倉山論集(大倉精神文化研究所) 52輯

      ページ: 153-196

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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