瀬戸内沿岸部でのこれまでの調査で、課題のままになっていた「里海」的な民俗文化を再検討するための資料収集やフィールド調査をおこなった。 (1)島嶼を四国にみたてた四国八十八巡礼で、四国からの巡礼の多い愛媛県越智大島の島四国を実際に遍路として歩いた。本四国と異なる、島嶼ならでは魅力について現在分析中である。 (2)瀬戸内沿岸、ことに島嶼では藻草などの海産資源を盛んに利用していた.岡山県日生では漁協、香川県小豆島では半農半漁民、広島県因島では農民と、立場の違いで利用や意識がどうかわるかフィールド調査と資料収集をおこなった。漁民による藻草の資源利用について一部報告した。 (3)これまで手薄だった香川県・岡山県において県立図書館をたずね関係する文献資料を調査しコピーした。
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