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2006 年度 実績報告書

社会的多様性の代表と政治統合-代表の基礎理論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530016
研究機関一橋大学

研究代表者

只野 雅人  一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (90258278)

キーワード利益職能代表 / 多元主義 / 民意 / 政党 / 国民主権
研究概要

18年度は、17年度に引き続き、フランス語の文献を中心に資料の収集を継続するとともに、9月には民主主義をテーマとしたフランスでのシンポジウム(《Mutation contemporaine de la democratie》、於:フランス・モンペリエ大学、2006年9月20-22日)に参加し、報告を行うとともに日仏双方の憲法研究者と意見交換を行った。以上をもとに、前年度に析出した、「社会的多様性の代表と政治統合」の基礎理論の骨格部分についての基本的な分析視角を出発点に、中間的な成果のとりまとめと試論の構築を試みた。18年度の具体的研究成果は以下の通りである。
1 17年度末に、日仏法学会・2005年度総会(2006年2月18日、東京大学)において、「フランス民主主義と多様性--《思想・意見の諸潮流の多元主義》をめぐって」と題する報告を行ったが、その報告をもとに、中間的な成果として、論文をまとめた。論文では、フランス民主主義において多様性・多元性がどのように政治的意思形成のプロセスに取り込まれてきたのか、今日のフランス民主主義が等質性と多様性・多元性の緊張関係をめぐりどのような問題に直面しているのか、等を明らかにした。
2 かねてから取り組んできた杉原泰雄・一橋大学名誉教授との共著『憲法と議会制度』を完成させたが、申請者が担当した日本国憲法の議会制度・国会を論じたその第2部において、1の成果をもふまえつつ、日本国憲法をめぐる原理論・解釈論という形で、研究テーマの中核に関わる試論をとりまとめた。そこでは「民意」と「代表」の関係を手がかりに、議会制というシステムの中で、等質性と多様性・多元性との緊張関係の中で政治的意思を形成してゆく可能性について、一定の方向性を提示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フランス民主主義と多様性2007

    • 著者名/発表者名
      只野雅人
    • 雑誌名

      日仏法学 24号(近刊の予定)

      ページ: 33

  • [図書] 憲法と議会制度2007

    • 著者名/発表者名
      杉原泰雄=只野雅人
    • 総ページ数
      423(301)
    • 出版者
      法律文化社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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