研究分担者 |
樋口 陽一 東京大学, 法学部, 名誉教授 (60004149)
大須賀 明 東洋大学, 法務研究科, 教授 (80063593)
戸波 江二 早稲田大学, 法務研究科, 教授 (00155540)
岡田 信弘 北海道大学, 法学研究科, 教授 (60125292)
市川 正人 立命館大学, 法務研究科, 教授 (10184615)
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研究概要 |
本研究は,欧米の憲法理論が日本および台湾においてどのように学説に導入されていったか,その過程で欧米の学説がどのように変容され,独自の学説へと発展していったか,等々の問題を解明するものである。台湾の憲法学者と共同研究を行い,もって交流を深めるとともに,将来は日本=台湾憲法学会を創設することも企図している。 平成17年度共同研究のテーマは「欧米憲法基礎理論の導入と展開」であり,平成18年3月に日本・早稲田大学でシンポジウムを開催した。 平成18年度のテーマは「欧米人権理論の導入と展開」であった。平成19年3月に台湾・台湾大学でシンポジウムが開催され,日本側からは樋口,戸波,岡田,今関,小山,西原,石川,江島,松平,枦山の10名が参加した。 研究会では人権分野の主要テーマについて,日台両国の最新の議論を紹介し活発な討論をおこなった。具体的には憲法の正義仲介機能,私人間効力,選挙権,平等権,制度的基本権論,国際人権といった基礎理論のほか,科学技術の公権力による運用,君が代訴訟,靖国訴訟といった最新のトピックも取り上げられた。 平成19年度は「統治構造の基本問題」,平成20年度は「人権理論の基本問題」をテーマに,引き続き日本・台湾の憲法理論の比較研究を重ねてゆく所存である。 そして,これまでの研究成果を取りまとめて論文集を刊行するよう努力する。 以上
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