• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

国際法学における法実証主義の意義・限界・克服

研究課題

研究課題/領域番号 17530034
研究機関東京大学

研究代表者

寺谷 広司  東京大学, 大学院法学政治学研究科, 助教授 (30261944)

研究分担者 大沼 保昭  東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (50009825)
西海 真樹  中央大学, 法学部, 教授 (50180576)
古谷 修一  早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (50209194)
王 志安  駒沢大学, 法学部, 教授 (40255641)
篠田 英明  広島大学, 平和科学研究センター, 助教授 (60314712)
キーワード国際法 / 国際社会 / 法 / 力 / 国際司法裁判所 / 法実証主義 / モンロー宣言 / E.H.カー
研究概要

当研究会は、ほぼ同一の現メンバーとしては2002年度年より継続的に研究会を行っているが、当該科学研究費を受けていたこの2年間は、成果につき、相対的に見ると個々の研究者の活動が中心だった。今年度については研究会の実質的代表ほか中心メンバーの病気などが重なり、作業が若干滞ってしまったことは否めない。更に、共通成果を出す最終草稿が出た段階になって、それまで必ずしも明確ではなかった個々の構成員の考え方の相違が一層明らかになり、共通の問題意識を前提としつついかに一つの成果として公にするか、調整と討議を続けた。
今年度は、メールによる討議を除くと、大きく3回の会合を行っている。共通の問題関心に基づく討議はそれぞれ個別の研究成果となって出版されているが(裏面参照)、この他、共通成果たる作品『国際社会の法と力』(仮題)も出版予定である。
会合の一つでは、成蹊大学の遠藤誠司教授を招いて討議した。これは上記『国際社会の法と力』(仮題)が、大戦間期のE.H.カーの問題意識を強く意識し、カーについて研究業績のある遠藤教授の示唆が有用だと思われたためである。実際、この研究会は国際法学者が多数だったこともあり、幾つか欠けていた視座を提供してくれた。
作業は予定よりも遅れはしたものの、国際社会における法と力を切り口に、法概念、(国際)社会概念、力概念など、国際法学において十分に論じられていなかった根本問題に取り組むものであり、他分野の知見も活かしつつ、一応満足のいく共通成果を上梓出来る見込みである。
今年度は科学研究費を受けていないが、残りの短期間のうちに上記研究成果を出版する具体的作業に移行する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 稼働を始めた国際刑事裁判所の課題-外からの抵抗と内なる挑戦2007

    • 著者名/発表者名
      古谷修一
    • 雑誌名

      法律時報 79巻4号

      ページ: 18-24

  • [雑誌論文] 国連平和構築委員会の設立-新しい国際社会像をめぐる葛藤-2007

    • 著者名/発表者名
      篠田英朗
    • 雑誌名

      国際法外交雑誌 第105巻、第4号

      ページ: 68-93

  • [雑誌論文] 正義の回復-平和構築における司法活動2007

    • 著者名/発表者名
      篠田英朗
    • 雑誌名

      思想 No.993

      ページ: 203-214

  • [雑誌論文] 国際人権が導く『法』と『国家』再考-特に日本の憲法学を意識しつつ2006

    • 著者名/発表者名
      寺谷広司
    • 雑誌名

      憲法問題 第17号

      ページ: 20-35

  • [雑誌論文] 『テロとの戦争』における国際人権法の役割-人権法の機能的拡張2006

    • 著者名/発表者名
      古谷修一
    • 雑誌名

      国際人権 第17号

      ページ: 2-7

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi