研究課題/領域番号 |
17530049
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
唐津 博 南山大学, 大学院・法務研究科, 教授 (40204656)
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研究分担者 |
小宮 文人 北海学園大学, 法学部, 教授 (10145980)
石橋 洋 熊本大学, 大学院・法曹養成研究科, 教授 (70176220)
清水 敏 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (60136207)
古川 陽二 大東文化大学, 法学部, 教授 (10199432)
有田 謙司 専修大学, 法学部, 教授 (50232062)
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キーワード | 労働法 / 労働契約・雇用契約 / 労使関係・労働関係 / 公務労働関係 / 雇用形態の多様化 / イギリス |
研究概要 |
本年度は、研究計画3年目にあたるので、過去2年間の研究を踏まえながら、当初の研究目的に沿って、各研究分担者がそれぞれの研究の取りまとめに取り組んだ。 また、年度初めの計画通り、研究分担者1名(有田)が、イギリス現地調査を行い、研究の進展を図った。具体的には、ロンド大学政治経済学院のH.コリンズ教授、ケンブリッジ大学のS.ディーキン教授、およびオックスフォード・ブルークス大学のL.ヴィッカーズ准教授を訪問して、近年のイギリス労働法学における基礎理論の議論動向に関して、ヒアリング調査を行い、有益な情報を得ることができた。 さらに.研究会は、次の通り、8月と3月に開催した。(1)8月研究会:古川、有田が、S.ディーキンの労働法理論について紹介、検討を加え、H.コリンズの競争力アプローチに換わる潜在能力アプローチの可能性について議論した。(2)3月研究会:石橋が、H.コリンズの雇用契約論を、清水がH.コリンズのパートナーシップ論をとりあげて、分析、検討を加え、その立論の理論的、実践的意義について議論した。 なお、本研究の研究代表者、研究分担者がメンバーであるイギリス労働法研究会により翻訳作業を進めていたH.コリンズのEmployment Lawの翻訳書である『イギリス雇用法』を、2月に成文堂より刊行することができた。本書の刊行については、イギリス労働法の最新動向を伝える本書の翻訳が、日本の労働法学にとっても意義深いものであるとの評価を得ている。 以上の研究活動を通じて、イギリスの近年の理論動向をフォローしてきたが、この間のリサーチによって、日本の労働法規制システムに関する新たな理論枠組みの具体的構築のための有力な手がかりを得ることができた。研究代表者、研究分担者それぞれが、それぞれの分野で、今後、その具体的な結実を世に問うことにしたい。
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