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2006 年度 実績報告書

集団的意思決定過程における「政治脳」の進化

研究課題

研究課題/領域番号 17530117
研究機関早稲田大学

研究代表者

森川 友義  早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (60329159)

キーワード政治脳 / マキャベリ的知能 / 社会脳 / 囚人のジレンマ
研究概要

本件は、我々人間の知能が世代を経てどのように進化してきたかを政治学の立場から解明しようとするものであった。5万世代間に突然変異が可能な遺伝子を変数として組み込むことによってシミュレーションを行い、「政治脳」がどのように進化するかを包括的に分析することによって、人間が日々実践する意思決定とその判断能力の進化過程を模索した。プログラム言語としてはC++を使用しプログラムすることによって、データを抽出し分析した。「意思決定の重層」(Orders of Intentionality、意思決定の重層とは、相手の行動を予測し、それに基づいて自分の意思決定を変えていく戦略的能力)について、世界で初めてシミュレーションを用いて解明したが、その結果はミネソタ大学出版よりされる本の一章として出版されることになった。
本研究の助成期間は2年間であり、本年度をもってシミュレーションによる政治脳の分析は終了することになるが、次のステップとしては、2つの分野を行うことが決定している。
まず政治脳が紛争や戦争の場面においてどのように適用されるのかについて研究を行うことになっている。特に近年のテロリズムは政治学の重要なテーマとなっていることから、テロリズムの論理と政治脳の関係について進化論的な立場から研究を行う。
もう一つは「性淘汰」と意思決定の問題である。政治脳は自然淘汰のみならず、「性淘汰」の分野においても駆使されるもので、男女間の意思決定は重要な研究テーマとなっていることから、今後、五感、政治脳、性淘汰の関係について研究を行うつもりである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Evolutionary Psychology and a More Satisfactory Model of Human Agency2007

    • 著者名/発表者名
      森川友義(共著)
    • 雑誌名

      in "Cooperation and Its Consequences for Public Life" by University of Minnesota Press

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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