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2007 年度 実績報告書

日本型市民社会の変容と政治過程への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17530119
研究機関関西学院大学

研究代表者

山田 真裕  関西学院大学, 法学部, 教授 (40260468)

研究分担者 竹中 佳彦  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (80236489)
森 裕城  同志社大学, 法学部, 准教授 (70329936)
三輪 博樹  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教 (40375390)
キーワード市民社会 / 政治参加 / イデオロギー / 政治過程 / 得票構造
研究概要

研究代表者の山田は,日本人の政治参加のあり方が長期的にどのように変化してきたのかを,全国的なサーヴェイ・データを分析することで明らかにした.その結果,日本ではエリート挑戦型の参加が増加していないこと,個々の参加手段相互の結びつきが時期によって変化していること,また参加における性差,所得差が減少していることなどが日明らかとなった.
研究分担者の竹中は,(1)イデオロギー対立はなくなったのか,(2)イデオロギーの争点に対する拘束力はなお低下を続けているのか,(3)イデオロギーの投票行動に対する規定力はなお保たれているのか,といったリサーチ・クエスチョンを掲げ,以下のような発見を得ている.第1に自民党一党優位体制崩壊後も,イデオロギーがわからない有権者は増えておらず,また保守化や中道化も進んでおらず,有権者の間にイデオロギー対立がまったくなくなったわけではないこと.第2に争点に対する拘束力に関しては弱まる傾向を見せつつも,とくに安全保障に関する争点を中心に保革イデオロギーは争点態度に対する拘束力をいまだに有している.第3に投票行動との関連において保革イデオロギーは,自民党と野党第1党とを弁別するよりも,自民党と社民・共産両党とを弁別する度合いが強い.
同じく研究分担者の森は,これまでの得票構造分析の集大成たる共著書において,小選挙区比例代表並立制という現行制度への変化が得票構造にどのような影響を与えたのかを分析している.その中で森は,中選挙区時代の得票地盤が効果的に再編されていること,自民党が従来強かった農村部において得票を減少させていることなどを発見している.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本人の政治参加と市民社会-1976年から2005年2008

    • 著者名/発表者名
      山田 真裕
    • 雑誌名

      法と政治 58(3・4)

      ページ: 1042(1)-1014(29)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 現代日本人のイデオロギー再考-対立・拘束力・規定力2008

    • 著者名/発表者名
      竹中 佳彦
    • 雑誌名

      論業現代文化・公共政策 7

      ページ: 25-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 政治参加研究における計量的アプローチとフィールドワーク2007

    • 著者名/発表者名
      山田 真裕
    • 雑誌名

      レヴァイアサン 40

      ページ: 145-151

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 選挙過程の実態把握を目的とする研究について2007

    • 著者名/発表者名
      森 裕城
    • 雑誌名

      レヴァイアサン 40

      ページ: 160-165

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 「選挙過程における利益団体の動向IGS2調査の報告」2005年衆院選・2007年参院選の分析とJIGS2調査の報告」2007

    • 著者名/発表者名
      森 裕城
    • 学会等名
      日本政治学会
    • 発表場所
      明治学院大学
    • 年月日
      2007-10-08
  • [図書] 総選挙の得票分析1958-20052007

    • 著者名/発表者名
      水崎 節文(森 裕城と共著)
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      木鐸社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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