研究課題
基盤研究(C)
アメリカのアジア政策へのコミットメントを調査するためにいくつか海外調査を行ったが、その主要なものとして韓国への出張を行い、国防大学の研究者との意見交換の機会を持った。ど同時に、アメリカの「戦略的あいまい性」に関する論文を米台関係に関して執筆を行い、霞山会『東亜』等の雑誌に寄稿するとともに、アメリカの対中政策と対日政策との異同を分析するような論文を執筆した。この中で、アメリカが経済成長著しい中国に期待する内容と、安全保障上重要な要である日本に対して期待する内容とが異なることを明らかにした。と同時に、日本はアメリカと安全保障同盟を締結していることこよって、かなりの便益を得ていることを主張した。また、日本国際政治学会において、アメリカの対アジア地域主義戦略に関して発表した。これまでアメリカのアジア政策は二国間同盟が基本であったが、1997年のアジア通貨危機以降、徐々に多国間枠組みによる地域主義が広がっている。その地域主義の中心に存在しているのが中国であるだけに、アメリカとしては「対中エンゲージメント」と「対中ヘッジ戦略」との双方を組み合わせて政策を展開していく以外に方法は存在しない。以上のような、アメリカのアジア政策を「戦略的あいまい性」との関連で、いくつかの例を挙げながら論証した。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)
霞山会『東亜』 488
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