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2006 年度 実績報告書

資本蓄積構造と金融システムおよび会計制度の変化の関連についての理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530147
研究機関長崎大学

研究代表者

高倉 泰夫  長崎大学, 経済学部, 教授 (20117146)

キーワードレギュラシオン理論 / 時価会計 / 金融主導型成長体制 / 外延的成長体制 / 金融市場 / 物象化 / 企業統治
研究概要

昨年度に引き続き、金融主導型成長体制のもとでの企業価値の評価基準の変化と企業内部での雇用関係あるいは労働環境の変化との関連を追求するとともに、今年度では企業経営の基礎であるコーポレート・ガヴァナンスの問題を課題の中に取り込んだ。それは競争のなかでの技術革新から出発してコーポレート・ガヴァナンスをとらえるべきだということである。それは、企業経営者のよって立つ基盤を示しており、そのことは企業価値評価につながる。それは、「物象化と競争と企業統治」として、大学の紀要に発表している。ここで、今後の金融主導型成長体制のもとでの金融市場での企業価値の評価を基軸に資本蓄積が進められていくことの諸特徴の解明への出発点をより明らかにすることができた。
今年度も昨年度に引き続き、Historical Statistics of the United States(最新版)などの基礎的文献をはじめ、研究テーマにかかわる文献収集(和書および洋書)に努めた。コーポレート・ガヴァナンスについては、技術革新を重視しているMary O' SullivanやWilliam Lazonickの研究を中心に、それと関連する文献を集めた。また、インターネットにより英米仏の入手可能な文献を収集した。さらに、コリン・クラウチやウォルフガング・ストリークなどの政治経済学者の研究も引き続き収集した。
なお、進化経済学会大会などでの学会での研究発表や研究者との面談によって、レギュラシオン理論を含む国内外での新しい研究動向(コンヴァンシオン理論など)に触れることができ今後の研究にとって大変有益であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 物象化と競争と企業統治2006

    • 著者名/発表者名
      高倉泰夫
    • 雑誌名

      経営と経済 86巻2・3号

      ページ: 217-233

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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