1.Samurdhi Movementsに関する講演会の開催 スリランカ政府が行っているSamurdhi(シンハラ語で「繁栄」を表す)Movement(Programme)という貧困軽減運動による貧困脱出の実践内容を、日本の研究者ならびに学生に、より身近に知ってもらう為に、スリランカより、共同研究者である前Samurudhi局局長のDr.Sunil Nawaratne氏、および研究協力者のJayantha Nawaratne氏を日本に招待し、講演会およびワークショップを開催した。四国学院大学社会福祉学部、岡山大学経済学部および経済学研究科、香川大学経済学部の3箇所で行い、それぞれ約150名、20名、20名の参加を得、一定程度の成果を収めたと考える。共同研究者による講義内容およびワークショップの写真は、次に掲げる私のホームページに掲載している。 http://francesmaryknight.hp.infoseek.co.jp/ 2.理論モデル構築 これまで研究してきたインドのNGO、SEWAの哲学に基づく発展モデルに、政府の組織を陽表的に導入したモデルを作り、更に、そのスタッフと予算が重要変数であるモデルへと改訂版を作成中である。また、PCによるシミュレーション・プログラムもSEWA用のものから改訂中である。 2.Samurdhi Movementsのインパクト調査 スリランカの国勢調査結果を入手、これを用い、基本的人口分布、所得分布、学歴統計、および、言語と宗教の一様性に関するデータ等をPCへ入力し、背景的統計のデータ・ベースを作成中である。また、同インパクト調査について、共同研究者招聘時に、調査票のデザイン、調査スケジュール、予算などについて、打ち合わせをし、現在、その最終的な詰めの段階にある。
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