研究課題
基盤研究(C)
Samurdhi運動(サムルディ・プログラムに基づくスリランカ政府による行政政策)でカバーされる、世帯600をサンプルとして、スリランカの2地域で、インタヴュー調査を実施した。2001年から行ってきたインドのSEWA(女性自営業者連盟)の世帯調査のデータと比較するように調査票を設計した。この調査に基づき、スリランカのフィールド調査実施者と連絡を取りながら、各種統計集計用のデータ・ベースをPCファイルとして構築した。このデータ・ベースを使いつつ、今後、クロス・セッション分析を行っていく。そして、このようなデータ・ベースを数年毎に作成すれば、時系列分析を通じて、動学的な変動が抽出可能となり、Samurdhi運動の効果が判別できるし、国際間の比較の基盤となる。インドとの対照的モデルを構築するために、スリランカの社会経済的特徴を、モデルの要素として組み込む必要があるが、その要素を見出すために、スリランカの歴史を、経済的側面を重点として研究してきた。基本的文献は、Kingsley M.de Silva著『A History of Sri Lanka』であるが、他の論文やインターネット上の記事も参照して、その成果を2個の論文にまとめた。この内容説明は、研究成果報告書の第2節で行う。Samurdhi運動について、日本の研究者および学生に、よりよく理解してもらうよう、元Samurdhi局局長で、スリランカ情報技術大学教授のSunil Jayantha Nawaratne博士を日本に招いて、三大学で講演会を開催した。また、講演会の内容を私のインターネットのホームページで公開して、より多くの人がアクセスできるように配慮した。講演会に関する説明は、研究成果報告書の第3節で行う。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
福岡大学経済学論叢 51・4
ページ: 317-329
Fukuoka University Review of Economics Vol.51,No.4
福岡大学経済学論叢 51・1-2
ページ: 37-52
Fukuoka University Review of Economics Vol.51,No.1-2