• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

EUと東アジアにおける超国家的・地域間的市民社会形成の比較理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530153
研究機関千葉大学

研究代表者

安孫子 誠男  千葉大学, 法経学部, 教授 (20115520)

研究分担者 野沢 敏治  千葉大学, 法経学部, 教授 (20022478)
工藤 秀明  千葉大学, 法経学部, 教授 (40195459)
石田 靖夫  千葉大学, 法経学部, 教授 (10241928)
内村 博信  千葉大学, 法経学部, 教授 (30193907)
三宅 芳夫  千葉大学, 法経学部, 助教授 (40334164)
キーワード市民社会 / 比較思想史 / 社会理論 / 東アジア / 地球環境 / 比較制度 / フランス / 韓国
研究概要

今年度は公開研究会の活動を中心にして以下のような成果を得た。
1 日本の市民社会論
戦後の社会科学者をとりあげてその近代市民社会論の意義を再確認するとともに,自然認識・アジア認識・現代市民社会認識において再検討すべき課題があることを検出した。特に野沢は,大塚久雄の西洋経済史研究の出発点が当時の戦中全体主義との接触と抵抗を背景にしてなされていることを捉え,その方法態度の意義と今日的観点からの発展可能性(世俗ゼクテと低開発国の経済発展戦略)を検討した。
2 EUにおける市民権概念・社会モデル論について
フランスとドイツにおける政治文化と最近の社会的排除の現状について,またハバーマスの言説活動をめぐる問題について共同研究を行った。特に安孫子はフランスのレギュラシオン研究の状況について現地調査をした。それによって,欧州社会モデル論の前提となる制度理論レベルでの刷新に触れ,経済理論史的視野から新たに制度経済学の構築を進めるJ.サピールの試行や,社会的コンフリクトと政治的権力関係を力説するB.アマーブルの制度研究から,新知見を得ることができた。
3 東アジアにおける市民社会形成について
近世における日本と朝鮮の社会比較,M.ウェーバーの東アジア・ヨーロッパの比較宗教思想史研究,現在の台湾・中国の経済発展と日本経済との関係について,共同研究を行った。その結果,社会比較に際して文化的な国民頓型の認識が有効であることを認めつつ,その頓型把握を固定化せず,型と型との間の関係や型そのものの動態的変化の視点をもつことの重要性を確認できた。
文献資料についてはEU関連と東アジア市民社会論を中心にして収集した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 「循環型社会」と「持続可能な発展」・覚書2006

    • 著者名/発表者名
      工藤 秀明
    • 雑誌名

      オイコノミカ 第42巻第3,4号

      ページ: 1-16

  • [雑誌論文] 近代における「悲劇的なもの」とその規範的内実2006

    • 著者名/発表者名
      内村 博信
    • 雑誌名

      ドイツ文学 127号

      ページ: 80-106

  • [雑誌論文] レギュラシオニストの比較経済制度論2005

    • 著者名/発表者名
      安孫子 誠男
    • 雑誌名

      千葉大学経済研究 第20巻第3号

      ページ: 265-285

  • [雑誌論文] 大塚久雄・試論2005

    • 著者名/発表者名
      野沢 敏治
    • 雑誌名

      千葉大学経済研究(1) 第20巻第1号

      ページ: 1-44

  • [雑誌論文] 大塚久雄・試論2005

    • 著者名/発表者名
      野沢 敏治
    • 雑誌名

      千葉大学経済研究(2) 第20巻第2号

      ページ: 67-109

  • [雑誌論文] 鼓動するオルター・グローバリゼーション2005

    • 著者名/発表者名
      三宅 芳夫
    • 雑誌名

      現代思想 第33巻第13号

      ページ: 154-171

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi