研究課題
以前行われた現地調査に基づく本プロジェクトの現有データによる準備研究については、本学博士課程学生でもある研究協力者Phinseng Changgakham氏(ラオス国立大学経済学部講師)によって、2005年5月、北イリノイ大学における第一回国際ラオス学会において発表が行われた。このときの報告はconference volumeに掲載された。本学の労働経済学者との討論や示唆により、以前行われたデータの調査方法では理論的に解明できない点が存在することがいくつか判明した。とくに重要な点は、旧データでは融資を受けた地域に偏りがあるため、融資の効果と地域の属性の影響を互いに識別できないことである。この問題を解決すべく、専門化の指導を受けながら、前回のデータを補完すると同時に、融資が農家世帯に与える影響を識別できるようなサンプリング設計を行った。この計画に基づくラオスでの現地調査は2006年9月から11月にPhinseng Changgakham氏によって行われた。実際の作業は、現地の学生を雇用しておこない、日本で作成した質問表にもとづき2000世帯のデータが収集された。これらのデータの統計分析の成果は2006年の第二回国際ラオス学会において発表され、2006年には、補助情報を収集するためにラオスにおける現地調査をおこなった。その研究の内容の一部はPhinseng Changgakham氏によって査読付き国際学術誌Economics Bulletinに2006年に掲載された。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
Economics Bulletin Vol.15, No.12
ページ: 1-8
