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2005 年度 実績報告書

県・市レベルのSAM(社会勘定行列)作成とCGE(計算可能一般均衡)モデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 17530169
研究機関筑波大学

研究代表者

土井 正幸  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40217609)

研究分担者 伊藤 秀和  関西学院大学, 商学部, 講師 (30368451)
河上 哲  三重大学, 人文学部, 講師 (60402674)
キーワードCGEモデル / SAM / 県・市
研究概要

価格や技術構造の変化を通した中・長期的な視点からの産業部門別評価が可能となるCGEモデルを応用した既存の経済政策評価研究は、データ制約上の問題などから一国または国際間を対象にしたものがほとんどである。これに対して本研究は、国よりも下位の県や市のレベルの地域に応用することにより、地方自治が進んで重要性の高まる地域経済政策評価を行おうというものである。地域では価格の変化、域外漏損、生産要素移動、域際スピルオーバーといった影響を国よりも特徴的に受けやすく、地域特有の諸側面を明らかにしつつ、地域経済政策を評価していくニーズが高まっている。本研究は、県や市などの地域レベルでのSAMを作成し、それに基づいたCGEモデルを構築し、さらにその応用の普及を地域CGE分析固有のむずかしさを克服して促進することを試みる。
比較的経済が閉じた北海道・沖縄、及び兵庫県など産業連関表作成に熱心な道・県などのケースについて、また政令指定都市では横浜市について、SAM(社会勘定行列)を作成した。データの収集については、これら県や都市に限らず全県・全政令都市を目標に進めている。特に、政府どうしの間の資金のやりとりについて、県民経済計算に載せられていないことが多く、質問票を使って調査を進めた。
作成するSAMにむけて、平行してCGE(計算可能一般均衡)モデルの構築を進めている。地域CGEの場合、GAMSと呼ばれる最適化手法のソフトウェアでプログラミングを行うこととし、プログラムを作成している。沖縄県や北海道については、この構築を終え、運輸政策などの評価を行った。これらの地域では輸送改善がむしろ移入を増加させて、一層非もの作り経済に陥る心配がある。それを避ける協調政策を、製造業の強化などの形で検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 遠隔地における荷主の輸送行動モデル分析-北海道を例に-2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤秀和
    • 雑誌名

      『日本物流学会誌』日本物流学会研究論文 14(印刷中)

  • [雑誌論文] National and regional wage curves in Japan, 1981-20012005

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Doi
    • 雑誌名

      Review of Urban & Regional Development Studies 17・3

      ページ: 248-271

  • [雑誌論文] 産業連関分析・消費内生化モデルの一考察-Miyazawaモデルを基に-2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤秀和
    • 雑誌名

      『商学論究』関西学院大学商学研究会 53・3

      ページ: 97-124

  • [図書] Computable General Equilibrium Approaches in Urban and Regional Policy Studies2006

    • 著者名/発表者名
      土井正幸編著
    • 出版者
      World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd.(印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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