1.本年度は、現地協力者Maria Lissowska教授(Warsaw School of Economics)とこれまで行ってきた調査結果と、収集した上場企業に関するデータを基に、企業と銀行の行動、資本構造、内部制度のあり方を分析し、外資とEU化の強い影響を受けた銀行制度の近代化とそれによる、特に民間中小企業の資金制約の問題を結論づけて、以下の論文にまとめ、また口頭発表を行った。 2.論文発表 (1)秋葉まり子、2007「ポーランドにおける金融システムの再編と構築」『弘前大学教育学部紀要』No.96. (2)秋葉まり子、2007「ボーラントの銀行制度と中小企業への信用供与制約」東北経済学会『東北経済学会誌2006年度』。 3.口頭発表 (1)秋葉まり子、2006「ポーランドの銀行制度と中小企業の資金制約」第60回東北経済学会、青森公立大学 (2)秋葉まり子、2006「ポーランドの銀行制度形成と上場企業の資金調達」比較経済体制学会、神戸大学。 研究目的の一つであった、民間中小企業によるインフォーマルな資金調達方法については、調査の制約上詳細な確認が不十分であったこと、また、上場企業の資金調達の分析も今後の重要な課題として取り組んでいきたい。
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