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2006 年度 実績報告書

タイ自動車産業におけるものづくり能力開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530212
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 与志  広島大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (80325208)

研究分担者 黒川 基裕  高崎経済大学, 地域政策学部, 助教授 (30363774)
キーワードタイ / 自動車産業 / ものづくり / 能力開発
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き地場サプライヤーのものづくり能力の現状を、品質、納期、コスト、エンジニアリング(QCDE)のパフォーマンス、従業員個人レベルおよび企業レベルの能力水準の両面から把握することを目的として研究を行った。さらに、既存あるいは計画中の企業・業界・国家レベルの対策・攻策の内容を検討評価した。こうした分析に基づいて、国際競争力ある地場サプライヤーを育成するために能力開発の観点から必要な政策のあり方を検討した。具体的には、以下の項目について作業を進め、それぞれ成果を得ることができた。
1)平成17年度調査の結果を踏まえ、テーマについて理論的視点の再整理とモデル化を行った。この結果、研究視点の点検と論点の精緻化を図ることができた。
2)平成18年8月及び平成19年3月に実施した現地ヒアリング調査(計10社)によって具体的な事例の分析を深め、企業レベル、産業レベルのものづくり能力開発を分析した。その結果、比較的独立した課題と捉えられてきたQCDとEに関する能力開発が、QCDがEの基盤となるという段階として把握できることを明らかにした。
3)2)と同時期に実施した現地調査において、日タイの官民で進めている自動車産業能力開発プログラムの実施状況について、研修現場での調査を含む関係者へのヒアリングを実施した。ここでも、個人・職場・企業レベルでQCDとEを段階的かつ包括的に形成するカリキュラムが実施されていることが確認できた。同プログラムは、タイで実施されている他のプログラムと比較してものづくり能力開発をより包括的に捉えている点で評価できた。
4)2)と3)の結果を踏まえて、段階的・包括的なものづくり能力開発の視点に基づく政策のあり方を取りまとめた。
5)研究結果の全体的とりまとめと整理を行った。現在、最終報告書の執筆を進めているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] タイ系自動車部品メーカーにおける製品開発能力の構築2006

    • 著者名/発表者名
      高橋 与志
    • 雑誌名

      アジア経営研究 12

      ページ: 153-163

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 地域における「ものづくり能力」の構築2006

    • 著者名/発表者名
      黒川 基裕
    • 雑誌名

      地域政策研究 8(3)

      ページ: 181-188

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] タイ系自動車部品メーカーにおける製品開発能力の構築-QCD管理のもたらす効果-2006

    • 著者名/発表者名
      高橋 与志
    • 雑誌名

      国際ビジネス研究学会第13回全国大会報告要旨 13

      ページ: 91-94

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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