本年度は、山崎朗編『半導体クラスターのイノベーション』中央経済社を2008年9月に出版した。本書は、『地域開発』に書評が掲載され、『運輸政策研究』に本の紹介が掲載された。また、今後、『産業学会研究年報』、『経済地理学年報』、『地域学研究』の学会誌に書評が掲載される予定になっている。 『半導体クラスターのイノベーション』の執筆者陣と共同して、早稲田大学教育学部で2008年5月に開催された経済地理学会全国大会において、ラウンドテーブルという形式で2時間の研究発表を行った。また、国際公共経済学会から招待され、「シンポジウム:中部地域から考える地方活性化」のパネラーとして中部地域の産業クラスターの発展可能性について発表、ディスカッションを行った。さらに文部科学省からの依頼により、福島県郡山市で開催された「地域クラスターセミナー」において、「地域戦略としての産業クラスター」というタイトルで基調講演を行った。 NIRAの研究会座長として参加していた研究会において、「人口減少時代の地域政策論:自立生活圏への再編、アジアネットワークの形成、産業クラスターの構築」『地方再生へのシナリオ』を公表した。本報告書は、韓国のシンクタンクによって韓国語に翻訳される予定である。本報告書の概要は、内閣府の依頼により、「地方再生へのシナリオ」『ESP』経済企画協会として、公表することができた。 本研究の最終取りまとめの論文として、「産業集積と産業クラスター-関連支援産業、イノベーション、グローバリゼーションー」『経済学論纂(中央大学)』において公表した。 文部科学省の地域産業施策推進委員会、知的クラスターおよび都市エリア産官学推進事業の採択、事後評価、地域再生人材拠点創出の形成事業の採択事業などに委員、主査として参加し、本研究の成果を具体的な政策に活用することができた。
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