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2006 年度 実績報告書

フィナンシャル・アクセラレーター仮説と金融不安定性に関する国際比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 17530252
研究機関同志社大学

研究代表者

植田 宏文  同志社大学, 商学部, 教授 (00268111)

研究分担者 藤原 秀夫  同志社大学, 商学部, 教授 (10104613)
キーワード金融不安定性 / 信用創造 / 危険回避度 / 市場型間接金融 / クレジット・ビュー / 金融政策の有効性 / 資金循環勘定
研究概要

株価収益率の変動を時系列モデルの一つであるARCHモデルを用いて検討したところ、とりわけバブル期間において、株式収益率は過去1,2カ月前のショックに反応していることが示された。このことは、株式収益率に関して過去の予測誤差のショックが、後の株式収益率に影響を及ぼしていることを意味する。上述のように株価がファンダメンタルズから大幅に乖離した要因としては、ARCHモデルの実証分析でみたように、過去のショックが将来期待を変化させて、その将来期待の変化が資産選択行動に影響を与えて株価を変動させ、さらに将来期待を変化させるという自己増殖的なプロセス等で生じていることが明らかとなった。
次に、標準的なマクロ経済モデル分析では、通常、中央銀行が貨幣錯覚で政府を含む民間部門が貨幣錯覚にはないということを仮定して、行動方程式と市場均衡条件を定式化しモデルが構成されている。ところが、この仮定は、このモデルの均衡の性質、長期均衡の安定性に決定的な影響を及ぼしていると考えられる。そこで、(1)すべての経済主体が貨幣錯覚である場合、(2)民間部門が貨幣錯覚で中央銀行・政府の公的部門が貨幣錯覚である場合、(3)すべての経済主体が貨幣錯覚でない場合、(4)標準的な場合、に分けて、古典派とケインズ派のモデルの両方において、短期均衡の性質、長期均衡の性質、および長期均衡の安定性を検討を行った。その分析結果の要点は、次のような点にある。古典派マクロ経済モデルの重要な性質である貨幣数量説は、(2),(3)の場合については成立しない。また、セー法則も、これらの場合については、修正を求められる。ケインズ派のモデルでは、(1),(3)の場合は、モデルは整合的であるが、(2),(4)の場合は、ケインズ派の伝統的な分析結果が、それを含むが、必ずしも一義的には導出できない。(3)の場合は、長期均衡は不安定であることが証明された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] セー法則、流通速度と貨幣錯覚および古典派マクロ・モデルの基本問題について2007

    • 著者名/発表者名
      藤原 秀夫
    • 雑誌名

      同志社商学 58巻・6号

      ページ: 206-216

  • [雑誌論文] 資産選択行動における非合理的側面2006

    • 著者名/発表者名
      植田 宏文
    • 雑誌名

      同志社商学 58巻・1号

      ページ: 52-75

  • [図書] 金融不安定性の経済分析2006

    • 著者名/発表者名
      植田 宏文
    • 総ページ数
      275
    • 出版者
      晃洋書房

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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