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2006 年度 実績報告書

欧州における金融政策と財政政策との最適協調枠組みに関する理論および実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530253
研究機関関西大学

研究代表者

高屋 定美  関西大学, 商学部, 教授 (60236362)

キーワードユーロ / インフレ格差 / 景気循環の同調性 / EMU / 自然利子率 / 欧州中央銀行
研究概要

平成18年度における研究成果に関しては、次の3点があげられる。すなわち、1)欧米の研究者との意見交換、2)ユーロ圏でのインフレ格差の実証的研究、3)ユーロ圏での景気循環の同調性に関する実証研究4)ユーロ各国の自然利子率の推定のためのパイロット的研究である。1)に関しては、ベルギー・ブリュッセル、ドイツ・ミュンヘンの出張により、CESifo研究所、ならびに欧州委員会のコンファレンスに参加し、現在の経済政策に関する考え方と欧州経済の現状に関する意見交換を行った。それにより、実証モデルの構築ならびにユーロ圏での金融・財政政策の最適な枠組みを、具体的に提言する際の現状の把握や問題点を明らかにすることができた。
2)に関しては、インフレ格差の要因を各国別に実証した。これは既に関西大学商学論集に掲載済みである。また、3)に関しては、ユーロ各国の景気循環を鉱工業生産指数によって実証した。ただし、短期的な循環と構造的な循環を区別するためにChristiano-Fitzgerald Asymmetricフィルターをかけて推定している。この研究はWestern Economic Association International 2006で発表し、本学部発行のKansai University of Business and Commerceに掲載した。
4)に関してはユーロ各国の自然利子率を検証するためのいくつかの手法を検討するために、パイロット的な研究を行っている。来年度には、論文として公表できる予定である。
本年度の研究では、以上のような研究成果をあげることができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ECBの金融政策の評価の一試論 : ユーロ発足7年をふりかえって2007

    • 著者名/発表者名
      高屋 定美
    • 雑誌名

      生駒経済論集(近畿大学) 第4巻・第2号

      ページ: 155-166

  • [雑誌論文] Do EMU Countries Have the Same Business Cycles? -A Lesson for Regional Monetary Integration in East Asia-2007

    • 著者名/発表者名
      高屋 定美
    • 雑誌名

      Kansai University Business Review Vol. 9(3月近刊)

  • [雑誌論文] ユーロ域内での各国物価の乖離要因 -ダイナミックOLSを用いた実証分析-2006

    • 著者名/発表者名
      高屋 定美
    • 雑誌名

      関西大学商学論集 第51巻第1. 2. 3合併号

      ページ: 141-151

  • [雑誌論文] EMUにおけるマクロ経済政策の最適な設計 -『安定成長協定』の経済理論的検討を通じて-2006

    • 著者名/発表者名
      高屋 定美
    • 雑誌名

      日本EU学会年報 第26巻

      ページ: 309-333

  • [図書] 国際化時代のマクロ経済2006

    • 著者名/発表者名
      高屋 定美(共著)
    • 総ページ数
      165(担当29-54,134-143)
    • 出版者
      実教出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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