• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

少子高齢化社会における個人の金融行動-ライフサイクル理論の検証-

研究課題

研究課題/領域番号 17530254
研究機関中村学園大学

研究代表者

吉川 卓也  中村学園大学, 流通科学部, 助教授 (90341396)

研究分担者 村本 孜  成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (70054517)
キーワードリバース・モーゲジ / 住宅ローン債権の証券化 / 住宅の資産化 / 金融資産選択 / 相対的危険回避度
研究概要

標記テーマにつき、村本はリバース・モーゲジの理論的・実証的研究を行なった。とくに、リバース・モーゲジの本来の姿である「住み続け型リバース・モーゲジ」のほか、「住み替え型リバース・モーゲジ」について考察を行ない、研究論文を作成した。その際、生命保険文化センターの2004年調査を利用し、ロジット分析を行なって、住み替え型リバース・モーゲジに一定の需要のあることをファクト・ファインドした点は、従来になかった研究成果である。また、この分野では国土交通省が住宅金融普及協会に委託している「住宅・金融フォーラム」のメンバーとして各種活動を行なっているが、その中で札幌でのフォーラムでの基調報告「住宅と証券化」については『住宅・金融フォーラム』(第2号、2006年10月)に掲載された。またシンポジウム「豊かな高齢社会に向けての新しい居住システムと金融」(2006年11月17日開催)にパネラーとして参加し、人口減少社会での住宅金融としてのリバース・モーゲジがライフサイクル理論を実現する上で重要な要素となることを指摘したが、その成果は、『住宅金融月報』No.661(2007年2月。22ページ)に掲載されている。
吉川は年収階級別に相対的危険回避度を計測し、年収が多い階級ほど危険資産選好が強いという結果を得た。一方、住宅ローン利用者のデータ(住宅金融公庫「公庫融資利用者調査」)の分析から、年収が多い階級ほど住宅ローン返済負担率が低いとの結果を得た。したがって、住宅ローンという住宅保有のため負債をもった世帯は、年収の多い世帯ほど負債返済のための負担が小さく、株式などの危険資産を保有する際に一定の額の資金が必要であると考えれば、負債返済の負担が小さい年収の多い世帯ほど危険資産選好が強くなることを説明できると結論づけた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 個人の資産活用のイノベーション-リバース・モーゲジの活用による資産の活性化-2006

    • 著者名/発表者名
      村本 孜
    • 雑誌名

      成城大学 社会イノベーション研究 第2巻第1号

      ページ: 87-105

  • [雑誌論文] 金融資産・所得格差と資産選択2006

    • 著者名/発表者名
      村本 孜
    • 雑誌名

      季刊 個人金融 第1巻第1号

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 住宅資産保有のかめの個人の金融行動-家計の金融資産選択行動と実物資産-2006

    • 著者名/発表者名
      吉川 卓也
    • 雑誌名

      住宅・金融フォーラム 第2号

      ページ: 34-55

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi