研究概要 |
平成17年7月から8月にかけてイギリスのロンドン郊外のナショナル・アーカイブスで、イギリス政府文書を閲覧した。(1)外務省文書(FO371)に含まれている戦後の対外経済政策関係文書を閲覧した。すでに前年度までに1946年までの文書を閲覧していたが、今回は1946年の文書をもう一度閲覧すると共に、その先の閲覧を続け、およそ1950年までの文書を閲覧した。主なものはFO371/62280-62328,68873,68874-68887,68902-68905,(2)商務省文書を閲覧した。1946年10月、11月のロンドン会議資料、1947年のレイク・サクセス会議資料、ジュネーブ会議資料、1947年から48年のハバナ会議資料などである。主な文書はBT11/5147,5204,(3)大蔵省文書に含まれている対外通商関係文書を閲覧した。主な文書は、T236/697-701,707,(4)内閣府文書で戦後の対外政策に関するものを閲覧した。内閣通商委員会資料。主な文書は、CAB134/711-716.対外経済政策委員会資料。主な文書は、CAB134/541.経済政策委員会。主な文書は、CAB134/215-230.その外にT/375-385,CAB21/2202など。 これらの文書の閲覧によって、ガット体制形成期のイギリスの対外政策の骨格を把握することが出来た。また東京ではガット体性下で農業が通商問題としてどのように展開したかを調べた。
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