本研究は、日本の綿糸紡績業を事例として、産業の成長と衰退に関する歴史分析を行うことを目的としている。対象とする時期は1890年代から1980年代までであり、日本で綿糸紡績業が国際競争力を持つ産業として成長し、次第に衰退していくプロセスがカバーされている。 本年度は、研究計画に基づき、以下のような研究成果を出した。 ・戦後復興期の企業間競争に関する論文の執筆・発表 ・戦後復興期〜高度成長期における通産省の需給調整政策に関する論文の執筆・発表 ・戦前〜戦後の企業財務に関する論文の執筆・発表 このほか、年度内刊行には至らなかったが、当該テーマに関するこれまでの論稿を編纂し、大幅に加筆修正した著書(単著)の執筆を行った.
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