• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

中小・零細規模企業における経営戦略とTQM活動の理論とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 17530289
研究機関琉球大学

研究代表者

志村 健一  琉球大学, 法文学部, 教授 (20126650)

研究分担者 与那原 健  琉球大学, 法文学部, 教授 (30182843)
牛窪 潔  琉球大学, 法文学部, 教授 (30284938)
キーワードTQM活動 / 組織学習 / マーチの相互学習モデル
研究概要

中小・零細規模企業におけるTQM活動の導入・展開・定着について、前回研究で我々の得た仮説を検証するなどTQM活動の理論的な検討を行い、その真体化を通してTQM指導実践上の困難を克服することを目的とする。今年度は、TQM活動における概念などをどう学習してゆくかに関する学習プロセスについて組織学習論の立場からの理論的な検討を行った。これにより、前回の研究で得た我々の仮説を検証するための新しい道具立てを得ることができる。まず前年度より検討を進めたMarchによる相互学習モデルについて、詳細な検討を行った。マーチの相互学習モデルについては、1991年のMarchの論文では不明確な点があるとして1998年高橋により問題点が指摘されている。さらにそこで得られた結論は、大幅にMarchの結果を修正するものとなっている。これらの結果を確認するため、両者の違いの原因の一つと考えられる非均衡ロックインについて検討を行い、その結果を用いた相互学習モデルに関するプログラムを作成した。そうしてこのモデルの知識レベルに関するシミュレーションを行った。得られた結論は、Marchの結論とも高橋の結論とも異なり、知識レベルはこれらより相当低くなることが予想された。現在これらの相違に結論を出すべくさらなる理論的な検討を行っている。
その他、エージェントベースシミュレーションのためのSOARS言語を使用して、我々の考えているモデルについてシミュレーションを行うためのノウハウを蓄積しつつある。また設備に関する改善活動であるTPM活動についても調査を行い、まず2,3の沖縄県内の企業について簡単な聞き取りを行い、我々のモデルと整合的であることを確認している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] マーチの相互学習モデルについての一考察2006

    • 著者名/発表者名
      志村健一, 石本可南子, 福里芽衣
    • 雑誌名

      第36回日本経営システム学会全国研究発表大会講演論文集

      ページ: 175-178

  • [雑誌論文] マーチの相互学習mノデルの拡張に関する一考察とそのプログラム2006

    • 著者名/発表者名
      志村 健一
    • 雑誌名

      琉球大学法文学部 経済研究 72号

      ページ: 93-107

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi