1年目の研究実績は次のとおりである。 1)文献研究(先行研究):両研究者は平均して1ヶ月に1度、下記研究について相互の報告を行った。 ・医療組織のBSC(バランストスコアカード)についてのレビュー(横田) ・プロトコル分析とネットワーク分析についてのレビュー(高田) 2)学会への参加:学会、研究会への参加により、電子カルテシステムならびに電子メディアツールに対する研究者の最新の関心事を探り、われわれの研究のポジショニングを探った。 (1)第25回医療情報学連合大会(平成17年11月26日(土)) ・電子カルテシステムを実際に導入した病院からの現状報告。 ・電子カルテシステムを提供する企業のプレゼンテーション。 (2)International Conference on Digital Media and Learning(平成18年3月13日〜3月14日、バンコク) ・電子メディアツールを利用するユーザーが直面する違和感の克服と新たな「仕事のやり方」について。 ・認知科学の立場から電子メディアを利用した体験学習的なトレーニング方法。 3)電子カルテシステムについての調査 (1)聖路加国際病院 医事課 玉木真一氏(平成17年6月3日、平成18年3月1日) 聖路加国際病院の電子チャートシステムについての概要説明と調査打ち合わせ (2)沖縄県立中部病院のフィールド調査(平成18年2月7日〜9日) 沖縄県立中部病院総合内料長、徳田安春氏と、その医療チームの活動について参与観察によるフィールド調査 (3)高知医療センターの電子カルテシステムについての病院視察(平成18年3月16〜18日) 開院時に電子カルテシステムを導入した当病院の運営現状とシステム構造についての視察とヒヤリング。
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