研究課題/領域番号 |
17530306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東邦学園大学 |
研究代表者 |
浅生 卯一 東邦学園大学, 経営学部, 教授 (70281912)
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研究分担者 |
野原 光 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (40085999)
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史 名古屋市立大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (50110755)
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キーワード | 生産システム / 分業 / 組立産業 |
研究概要 |
本研究は、自動車や電気・精密機械などの大量生産型組立産業における種々の生産システムの変化と製造職場の分業構造の特徴を明らかにすることを目的としている。本年度における課題とその達成状況は、以下のとおりである。 1.生産システムと標準作業の特徴に関する従来の研究を整理するとともに、十分に解明されていない点を明確にすること。この点については、収集・検討した文献にもとづき今後の分析枠組みと課題を整理した論文を発表した(浅生卯一他「日本の自動車・電気機器産業における職場の分業構造」(社会政策学会編『少子化・家族・社会政策[社会政策学会誌第14号]』2005年9月、130〜141頁を参照)。 2.実態調査により製造職場の分業関係についての概要把握をこころみること。このために、国内外の企業調査(イギリスの日系自動車企業、スウェーデンの自動車企業、日本国内の自動車企業2社および精密機器製造企業の計5社を調査)を実施し、組立システムと分業構造の概要に関する有益な資料を収集することができた。 3.国外の研究協力者の協力を得て、スウェーデンおよびイギリスの自動車産業における分業構造に関する資料収集をおこなうこと。この点では、2005年6月にスウェーデンのシャルマーズ工科大学(ヨーテボリ市)において、スウェーデン自動車産業に精通している3人の研究協力者(トマス・エングストローム、ラーシュ・メドボ、レナルト・ニルソン)と情報交換を行い、スウェーデンにおける生産方式の最近の変化に関する有益な情報を得ることができた。ただし、イギリス自動車産業については、日程調整がうまくいかず、研究協力者(ポール・スチュアート)との十分な情報交換の機会を得ることができなかった。
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