研究課題/領域番号 |
17530306
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研究機関 | 東邦学園大学 |
研究代表者 |
浅生 卯一 東邦学園大学, 経営学部, 教授 (70281912)
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研究分担者 |
野原 光 長野大学, 産業社会学部, 教授 (40085999)
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (50110755)
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キーワード | 生産システム / 分業 / 組立産業 / 国際研究者交流 / スウェーデン |
研究概要 |
本研究は、自動車や電気・精密機械などの大量生産型組立産業における種々の生産システムの変化と製造職場の分業構造の特徴を明らかにすることを目的としている。本年度における課題とその達成状況は、以下のとおりである。 1.前年度の予備調査で得られた情報と研究会での枠組みの吟味・具体化をもとに、本調査を企画実施すること。この課題については、国内の自動車企業およびその関連企業7社を訪問調査することができた。しかし、得られた情報は必ずしも十分なものではなかったため、次年度に実施する調査で補足する予定である。なお、生産システムと職場の分業構造に関連した人事労務面について一定の分析結果を論文として発表した(猿田正機「トヨタウエイと人的資源管理・労使関係」『中京経営研究』(2007年2月、1〜18頁)。 2.国外の研究協力者の協力を得て、スウェーデンの自動車産業における分業構造に関する資料収集をおこなうとともに、相互の情報交換等のために、日本で研究会を設定すること。この課題については、まず、スウェーデン自動車産業の生産システムに関する情報として、研究協力者が関わった文献(Alternativ montering)を英訳した。また、国外研究者との意見交換を促進するために、本研究の基本的な分析枠組を提示した文献(中岡哲郎他「職場の分業と『変化と異常への対応』」)の第1章前半部分の英訳作業をおこなった。さらに、2007年3月に日本において、スウェーデン自動車産業に精通している2人の研究協力者(ラーシュ・メドボ、レナルト・ニルソン)と本研究参加者とで研究会を開催して相互の情報交換をおこなった。なお、上記7社の日本企業のうち5社については、その生産システムと分業構造に関する調査を共同で実施した。
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