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2006 年度 実績報告書

中国・珠江デルタにおける産業集積の特性分析-順徳の定点観測を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 17530308
研究機関同志社大学

研究代表者

上田 慧  同志社大学, 商学部, 教授 (50121786)

キーワード珠江デルタ / 多国籍企業 / 順徳企業群 / 汎珠江デルタ経済圏 / 計画的市場経済 / 委託加工 / マキラドーラ / 産業クラスター
研究概要

成長著しい中国華南の珠江デルタの研究目的に沿って、今年度は、視野を広げて多国籍企業によるグローバル戦略と、それがメキシコ国境地帯・珠江デルタなど局地的経済圏形成に及ぼす影響について研究成果を公刊した。共編著『競争と規制の経営学』では、序章・終章で規制緩和と競争戦略の国際的影響について理論的に考察するとともに、第5章でエアラインの世界的なネットワーク型グローバル戦略の特性を考察した。また、共編著『テキスト多国籍企業論』を刊行し、第3章「多国籍企業の理論」ではアジアにおける雁行型発展以後の最新の多国籍企業学説を検討し、5章では「NAFTAとアメリカ多国籍企業」として、地域的経済統合としてのNAFTAを中心に、中国珠江デルタとの比較のもとに、アメリカ多国籍企業のグローバル戦略と進出先地域における産業集積・クラスター形成の特質と問題点について解明した。とくに、中国華南における順徳(Shunde)の定点観測から汎珠江デルタ経済圏に発展させるための研究論文としては、中国広東省・珠江デルタの現地調査に基づき、「珠江デルタ・順徳における家具産業クラスターの発展」を発表した。これにより、世界最大規模の順徳家具産業の発展史を切り口として、珠江デルタの飛躍的な産業発展と順徳など多彩で特色ある地域産業クラスター形成の歴史的基盤と現状=発展段階を詳細に解明できた。こうした課題に関連して、香港一恵州と東岸のハイテク産業集積の実態、広州近郊に進出した日系3大自動車メーカーの工場建設・「華南のデトロイト」化構想の実態調査を年度末の2007年3月下旬に実施したことは、次年度の新たな研究の発展に展望を与えるものとなっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 珠江デルタ・順徳における家具産業クラスターの発展2006

    • 著者名/発表者名
      上田 慧
    • 雑誌名

      同志社商学 第58巻第1・2・3号

      ページ: 26-51(26)

  • [図書] 競争と規制の経営学(上田 序章・第4章・終章執筆担当)2006

    • 著者名/発表者名
      上田 慧(他 桜井徹)編著
    • 総ページ数
      244(78)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] テキスト多国籍企業論(上田 第3章・第5章執筆担当)2006

    • 著者名/発表者名
      奥村皓一(他 夏目・上田慧)編著
    • 総ページ数
      322(57)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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