研究概要 |
研究の目的は,企業が主体的に経営戦略とIT投資とをどのように統合し実践しているのか,さらにIT投資をどのような基準で決定し経営戦略に活用しているのか,その実態を捉えて理論的検討を試みることによって,これらの問題に関する新知見を学会及び業界に提示しようとするものである。 本年度は,3年間の研究期間の最終年度である。本年度も前年に引き続き,関連文献と関連資料を収集し分析する作業と並行して,各種研究会や学会の大会に参加して最新情報を入手することに注力した。さらに,年度後半には研究成果をまとめる作業を進めていった。 まず,平成19年5月17日から2目間,東京国際フォーラムで開催された「富士通フォーラム2007」に参加し,IT企業とITを導入して利用する側の企業とのIT投資に対する考え方,IT投資の経済的効果,および経営とITの一体化がどのように進んでいるかの現状を取材した。 つぎに,平成19年9月6日から3日間,追手門学院大学で開催された「日本経営学会第81回全国大会」と10月6日から2日間,立命館大学で開催された「経営財務研究学会第31回全国大会」の証券市場関連セッション,およびコーポレートガバナンス関連セッションに参加し,企業価値,経営財務戦略,M&A,についての最新研究成果を入手した。 そして,平成19年11月15日に研究活動総括会議を開き,研究成果報告書作成における各研究者の役割分担と研究成果報告書提出までのスケジュールを確認した。
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