(1)ネットショップにおける購買の心理的要因の分析 ネットショップで買ったことがある人とない人の行動はどのような意思決定要因に起因するものなのか、デジタルカメラの購入を想定したアンケート調査を行い、結果を分析した。32の質問項目について主成分分析した結果、10の要因が抽出された。さらに、判別分析を行った結果、店舗で購入する傾向を強める要因として「スイッチングコスト」、「リアル情報」、「実感」、「ネットショップ不信」などがあり、ネットショップで購入する傾向を強める要因として「ネット情報」、「時間節約」、「価格」などがあることがわかった。 さらに、ノートパソコンの購入を想定したアンケート調査を行い、結果を分析した。主成分分析により、やはり10の要因が抽出され、店舗での購入を強める要因、ネットショップでの購入を強める要因がデジタルカメラの購入とほぼ同様であることが明らかになった。 (2)地方企業の課題とIT目的達成の分析 ITの目的や達成度合い、企業の規模や利益などに関連した6つの仮説を設け、地方企業2、000社に行ったアンケート調査で仮説の検証を行った。業務の効率化やコスト削減のような基本的な利用目的を持ったIT化が成功していることがわかった。また、利益を増加させており、技術力や適切な人材を持ち、素早くIT化対応を行う企業がIT化を成功させる企業であることが明らかになった。 (3)小規模企業の異業種連携の研究 小規模企業の異業種連携について、実態を探り、成功要因について実証的に分析を行った。
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