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2006 年度 実績報告書

土壌汚染に関する財務ディスクロージャーの方向性-諸外国のRC加入企業の実態調査-

研究課題

研究課題/領域番号 17530346
研究機関明治大学

研究代表者

平井 克彦  明治大学, 経営学部, 教授 (20139455)

研究分担者 石津 寿惠  明治大学, 経営学部, 助教授 (70337004)
稲葉 知恵子  明治大学, 経営学部, 助手 (10440140)
キーワードディスクロージャー / 環境負債 / 土壌汚染 / 環境引当金 / 排出権取引 / 国際会計基準 / 浄化コスト / 環境会計
研究概要

本研究は、土壌汚染に関する規制強化・浄化コストの高額化などが、企業の財政状態に大きな影響を与える可能性が高いことから、企業外部の利害関係者への土壌汚染リスク情報開示のあり方を検討するものである。本年度は、前年度に行った土壌汚染に関する内外の文献収集・読み込み、日本国内における土壌汚染リスクのディスクロージャーに関する実態調査を踏まえ、海外における調査に重点を置いて研究を行った。
具体的には、まず、海外における環境負債についての会計基準の検討、環境報告書における財務情報の開示規制などについて文献資料に基づいて検討を行った。会計基準に関しては、アメリカの会計基準及び国際会計基準(欧州で採用)を対象とした。そして、ドイツ及びアメリカを訪問し、企業や自治体の環境対策担当者に環境対策・土壌汚染間題に関するヒアリングを行ったほか、関連する文献資料の収集を行った。訪問先は、ダイムラー・クライスラー(シュタットガルト)、ホリバ・ヨーロッパ(ダルムシュタット)、ニューヨーク市役所等である。また、日本国内についても、具体的な企業の実態を調査すべく山口県(宇部興産)等へのヒアリング調査を行った(詳細な出張報告は、「報告書」に掲載)。
また、排出権取引についても検討を行った。排出権取引は、環境施策の強化が企業の財政状態に大きな影響を及ぼす、先導的事例と考えられるため、本研究の検討の足がかりとなると考えられたからである。
上記調査結果に関しては、その一部を「研究発表」記載の通り、雑誌論文「排出権に関する会計」、図書の中の1章「環境会計」としてとりまとめた。また、現在、さらに学会発表の準備を進めているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 排出権に関する会計2007

    • 著者名/発表者名
      平井克彦
    • 雑誌名

      研究論集(明治大学経営学研究所) 第54巻3.4号

      ページ: 35-46

  • [図書] 損益計算と情報開示2006

    • 著者名/発表者名
      平井克彦, 石津壽惠共著
    • 総ページ数
      305
    • 出版者
      白桃書房

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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