研究課題
基盤研究(C)
東北・北海道の農村で資料収集・参与観察・インタビュー等のフィールドワークを実施した。結果、営農志向の形成は相応の村落関係を媒介としていること、しかしそれは単に組織的な生産の単位としてだけではなく、また生産技術の普及や経営戦略の共有という意味だけのものでもなく、家族関係やジェンダー、自然観や農業観、広くは生活哲学や農村文化の形成・学習とも関連すること、その面ではインフォーマルな集団関係が重要な役割を果たすことが明らかとなってきた。