研究課題/領域番号 |
17530373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
山崎 晶子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (00325896)
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研究分担者 |
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (20312910)
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
児玉 幸子 電気通信大学, 電気通信大学, 准教授 (10323883)
五十嵐 素子 光陵女子短期大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (70413292)
浜 日出夫 慶応大学, 文学部, 教授 (30135644)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為分析 / ミュージアムスタディーズ / Sociology |
研究概要 |
本研究では、科学技術館、日系アメリカ人ミュージアム、ヴィクトリア&アルバートミュージアム等、科学・歴史・美術系のミュージアムにおいて、エスノメソドロジーを基盤とした相互行為分析でミュージアムにおける観客の相互行為を分析したところ、次のような論点が発見し、明らかにした。 1)どのようにして観客同士が相互行為を行うか。評価のありかたから分析をすすめた。 2)どのようにして観客同士が集団と空間を構築しあうのかを、いくつもの類型から考察した。 3)観客の鑑賞における日常性の使用。メディアアートの鑑賞において、幾層もの日常性があることに着目した。一つは、アート鑑賞の日常性、もう一つの食卓における日常性、観客はいくつもの日常性の規範を用いながら、どのように鑑賞を行うのかを明らかにした。 4)どのように個人的な評価を行い、それが共同的な評価とどのように構築するのか。そして個人的評価をどのように一時停止にするのかを見いだした。 さらに、将来的には、日系アメリカン人ミュージアムなどでの分析により、モノを通した記憶の共有のありかたを考えたい。 また、解説者というものの意味と行為をより詳しく分析を行い、明らかとしたい。解説者と鑑賞者の相互行為から、よい鑑賞を誘発する解説行為にかんしての議論を行いたい。 また、鑑賞者の支援を行うために、工学者と共同で、新しい鑑賞支援システムの開発を行い、実際にそれを使用し、鑑賞者がどのような相互行為を行うかを考えたい。
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