平成18年度、本研究は次のような作業手順ですすめられた。 【1】分析研究の前提条件をととのえるための作業(初年度より継続) 「映像データ」分析方法の素材となる映像資料の継続的収集 【2】本調査の実施 予備調査で得られたアーカイブ資料を対象として、特定地域の具体的な番組の収集、テクスト分析、メディア産業従事者へのインタビュー調査、オーディエンスの解釈枠組みの分析を観察するフィールドワークなどを実施した。なお、この作業は、大学学部の専門教育の実習と相互に協力して行った(研究成果図書2)。調査の設計、現地調査、資料採取、データ化、図示化、資料構成などの手順で進めた。歴史的資料の収集や比較文化的視点から、各調査地点の膨大な資料を収集した。 【3】収集した資料の分類とアーカイブ化 膨大な分量の資料が蓄積されるため、資料として利用可能にするための分類化、キーワード作成のために、アルバイトを雇用して分類作業を実施する。 今年度の作成されたデータベースは、主に1980年代から1990年代の日本のテレビ番組、1990年代から2000年代のイギリス、アメリカ、韓国、インドネシア各国のテレビ番組資料である。
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