研究課題/領域番号 |
17530380
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
江口 真理子 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (00269523)
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研究分担者 |
瓜生 忠久 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (60326395)
渡部 望 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (60167153)
江尻 雅一 京都産業大学, 文化学部, 助教授 (10298896)
諏訪 淳一郎 弘前大学, 留学生センター, 助教授 (40336904)
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キーワード | 広告 / 環境保護 / テクスト / ディスコース分析 / 内容分析 / 記号論分析 |
研究概要 |
平成18度は、2回の研究会を開催した。第一回は7月21日に京都産業大学で開催した。諏訪から「電通アドミュージアムの広告データベースを資料とした広告音楽分析へのアプローチ」と題した報告があった。その後、広告の分析法と視点について議論を行い、車の広告を素材として、それぞれの専門を生かした視点から分析することとした。 第二回は2月11日に東京スポーツ館にて開催した。江尻から「ポピュラー・フィクションが描く環境問題」と題した報告があり、擬似科学的ディスコースが用いられるという指摘があった。江口から「自動車広告の色彩用語に見られるテーマ」と題した報告が行われ、60年代に色彩用語が多様化した現象へ注目することがアメリカの広告を分析する糸口になる可能性があると指摘があった。その後、Ewen & EwenのChannels of Desireを購読し、アメリカにおける消費主義が自然を敵視することによって可能となったという論点等について討論が行われた。 江口は、3月にアメリカ出張を行い、広告資料の渉猟を行った。その結果、ニューヨークとロサンゼルスにあるテレビ・ラジオ美術館の広告データベースが使いやすくある程度のボリュームを備えていることがわかった。イリノイ大学の広告博物館は印刷広告を収蔵しているが、白黒のマイクロフィルムをコピーすることが可能なだけで、色や写真や音楽を分析対象とする本研究会の資料としては不十分であることがわかった。
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