研究課題/領域番号 |
17530380
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
江口 真理子 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (00269523)
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研究分担者 |
瓜生 忠久 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (60326395)
渡部 望 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (60167153)
江尻 雅一 京都産業大学, 文化学部, 准教授 (10298896)
諏訪 淳一郎 弘前大学, 国際交流センター, 准教授 (40336904)
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キーワード | 広告 / 環境保護 / テクスト / ディスコース分析 / 内容分析 / 記号論分析 / 音楽 |
研究概要 |
19年度はメンバーがそれぞれに活動を行った。 江口は自動車の雑誌広告に用いられた画像の分析を試みた。内容分析と記号論分析を組み合わせることによって、従来のテクストを素材とした研究では扱いにくかった画像の分析を可能にした。自動車について何が語られているかを画像という角度からアプローチすることによって、自動車は聖なる体験をもたらすものという言説を読み取った。 諏訪はアメリカのテレビ広告で使用されている音楽について、CDとビデオ資料を用いて分析を試みた。アメリカ国産自動車(シボレー等)のCFに関しては、1960年代のものは、オーケストラなどが多用されていた。1990年代以降のヘビーメタルなどの比較的男性のジェンダーを感じさせるイメージが使われていた。アメリカの自動車CFでは環境問題に関したCFは多くなく、日本車では燃費向上という経済効果の副産物としての「環境へのやさしさ」が謳われている傾向があることを発見した。 江尻はハワイ大学およびブロードキャストミュージアムにおいて自動車のテレビCMの資料調査と分析を行った。1989年から2007年までの自動車広告を中心に、「自然景観をいかに利用したか」を調査した。「自然を征服する車」から「自然と無理矢理に融合する車」というイメージを読み取った。
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