• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

戦前期沖縄のハンセン病問題と「生活世界としての療養所」に関する実証的・理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530382
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口県立大学

研究代表者

中村 文哉  山口県立大学, 社会福祉学部, 助教授 (90305798)

キーワードハンセン病 / 沖縄愛楽園 / 生きること / 差別問題 / ライフヒストリー / 沖縄社会 / 「らい予防法」 / キリスト教
研究概要

今年度の研究課題は下記の4点であった。
課題(1)「戦前期の沖縄社会におけるハンセン病問題の歴史」については、「嵐山事件」に関する資料収集を重点的に行なったが、データベースの作成は中途に終わった。
課題(2)「沖縄におけるハンセン病の民俗的理解」については、ハンセン病死者の葬制・墓制に関する文献・資料の検索を、「沖縄県立図書館」、「名護市立中央図書館」、「宜野湾市立図書館」、「沖縄県庁行政情報センター資料室」、「沖縄タイムス社資料室」などで行なった。なお、同一テーマに関して、宮古・八重山群島区の資料検索も行なったが、文献・資料の全体像は掴めなかった。
課題(3)「生活世界としてのハンセン病療養所」については、アサイラム・アジールという両義性をもつ療養所という世界のあり様について、A.シュッツの「限定された意味領域」論を踏まえ、入園者たちの<関心の意味領域>から理論的(現象学的)に考察した論文「ハンセン病問題と意味の問題系」を上梓した。
課題(4)「沖縄社会・ハンセン病問題に関する基礎理論研究」については、前掲拙稿のなかで、「ハンセン病問題の社会学的問題系の整理」として位置づけられる、意味現象としてのハンセン病問題という局面の理論的考察を行なった。
今年度の研究成果は理論研究に重点が置かれたので、次年度は実証研究に力を入れ、今年度の研究成果を活かしてゆきたい。本研究に必要な基礎文献・資料の確保が進まなかったので、次年度以降も文献検索を継続したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ハンセン病問題と意味の問題系2005

    • 著者名/発表者名
      中村 文哉
    • 雑誌名

      保健医療社会学論集 16巻2号

      ページ: 52-65

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi