研究分担者 |
石井 秀夫 帝京大学, 文学部, 助教授 (30168174)
菅野 博史 帝京大学, 文学部, 講師 (80276758)
大浦 宏邦 帝京大学, 経済学部, 助教授 (60297116)
加藤 彰彦 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (70287936)
八ツ橋 武明 文教大学, 情報学部, 教授 (30239785)
|
研究概要 |
これまでの研究によって製作した,Webを介して実施する電子アンケートを作成する支援システムHCGene(具体的には簡易言語によって定義されたアンケート定義ファイルからHTMLファイルとCGIファイル,コーディングブック等を自動生成する機能を有する)を更にバージョンアップし,より安定した動作をするように改良を加えた.また,Web上での不特定多数の回答者の制御のために,多重回答をチェックする機能を追加した. また,池と八ツ橋は,学内LANを利用して,生成プロセッサで処理したファイル群を利用して,それぞれのhttpdサーバにより電子アンケートの収集を行い.小規模のアンケートでの安定動作とその実効性を確認した.池は授業を利用して学生にも生成プロセッサの利用を試験的に指導し,マニュアルの問題点や理解度を検討した. 2月の研究会では,本年度の研究成果を各分担者に報告し,来年度の研究計画について積極的な討論が行われた.また,大浦分担者より研究報告が行われた.調査協力者(回答者)のプライバシーを保護し,かつ答えやすくするという目的で,紙より電子アンケートという媒体が有益な点があるのではないかという予想が得られた.来年度以降の主要な研究目標として検討されることになった. 研究成果の発表としては,紀要『帝京社会学』に「電子アンケート作成支援ツールとその保持すべき機能について-HTML&CGI生成ツール,HCGene.plの機能と使用法」を発表している. 本年度は,Linux上での動作以外にMS-Windows上での,Perlインタプリタでの動作を積極的に確認することになり,なんら問題点が無いことが確認された.学生に試験的に使用してもらって明らかになったことは,生成プロセッサのコマンドラインのインタフェースが,利用に際して非常な負担であることとである.インタフェースの向上は今後の改善点である.補助金の交付が10月を過ぎてからであり,これまでも不完全であったスケール・データの収集機能は,Tcl/Tkプラグイン機能で実装したままで,余り改善ができなかった.動作が不安定であり漢字表示機能も不完全なことから,今後の改善が検討課題であろう.
|