• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

電子アンケート用HTML&CGI生成プロセッサによる社会調査に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530390
研究機関帝京大学

研究代表者

池 周一郎  帝京大学, 文学部, 准教授 (20246060)

研究分担者 石井 秀夫  帝京大学, 文学部, 准教授 (30168174)
菅野 博吏  帝京大学, 文学部, 講師 (80276758)
大浦 宏邦  帝京大学, 経済学部, 准教授 (60297116)
野宮 大志郎  上智大学, 国際関係研究所, 教授 (20256085)
加藤 彰彦  明治大学, 政治経済学部, 准教授 (70287936)
キーワード電子アンケート / HTML&CGI生成プロセッサ / 自動コーディング / 調査媒体による調査結果の差異
研究概要

前年度に実施した調査結果の分析に努めた.Web上での調査(電子調査)の回答の特性を分析した.その結果以下の知見を得た.
1.紙とHTMLによるWebページ上の質問では、基本的な属性を尋ねている項目に関してはほとんど差が無いことが判った.
2.それに対して、職業、年収などのプライバシーにかかわる質問は、入力結果が(面接調査員から)秘匿されるHTMLと紙では大きな差が生じた.(1)面接法では有職と回答し,年収等を回答していたケースが,Webページでは無職と回答しそれ以降の質問が非該当として処理された.(2)年収を具体的な数値で尋ねる質問でも,大きな食い違いが観察された.
3.先行研究でいる安田・飽戸・原等の紙と電話の比較でも指摘されているように、答えにくい質問(いかがわしい映画や雑誌を見たことがありますか)に関しても調査媒体による回答差は明らかである.
4.JavaAppleによる小数点第二位まで収集可能な電子的なスケールと整数値しか収集できない紙上のスケールと差も明らかである.電子的スケールでは分散増大効果が観察される.階層帰属意識を尋ねた質問では、通常観察される「中意識」への収斂は観察されず、分散の増大が顕著である.
5.調査員の管理において,各調査員が何時何分に対象の調査を完了したのかをサーバのファイル更新日時及びファイル書き込み時のタイムスタンプによりモニタリングできる.調査員の不正行為を防止する上で有効な機能である.
6.調査員自身が高齢者が多く,ITテクノロジーヘの対応に問題を抱えている.また対象者に関しては,紙と電子媒体への好き嫌いは,それほど年齢に依存するものではなくむしろ個人的な好みに依存している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Affect Control Theory による文章の情緒的意味の分析枠組2007

    • 著者名/発表者名
      池 周一郎, A.Schneider, H.Smith
    • 雑誌名

      自然言語処理 Vol.14. No.3

      ページ: 99-115

    • 査読あり
  • [学会発表] 電子媒体と紙媒体による調査結果の比較-電子的スケール変数測定の特性-2007

    • 著者名/発表者名
      池周一郎
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2007-11-17
  • [学会発表] 中意識への収斂は測定法に依存するのか?-電子的スケールによる測定結果-2007

    • 著者名/発表者名
      池 周一郎
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 発表場所
      広島修道大学
    • 年月日
      2007-09-15
  • [備考]

    • URL

      http://sociology.main.teikyo-u.ac.jp/E-enquete/DRM.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi