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2006 年度 実績報告書

庶民による語りからみた戦後の世相史の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530396
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

塚田 守  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80217273)

キーワード語り / 自分史 / 回想録 / 世相史
研究概要

本年度は昨年度に引き続き、自分史作品の分析を通して、戦後の世相史のさまざまな特徴を描写する試みを継続している。重要なテーマとして注目されたことは、1)戦争体験、2)戦後の貧しさ、3)家族関係の変化、4)高度経済と人々の関わりなどである。自分史を書く人々が年配者であり、特殊な体験に意味づけしようしているので、それぞれのライフヒストリーの中の「問題」としてあったことを中心として描写しているという知見が得られた。この知見を基に戦後の世相史の流れを構築できるのではないかと考えている。
昨年度から、有名人の「自伝」と経済人の「回想録」を購入し、総合的にレビューしてきているが、人々の心の問題を考える時に、小説家の「回想録」も重要ではないかと考え、本年度は、小説家の「回想録」を購入し、総合的にレビューし、有名人の「自伝」や経済人の「回想録」ではカバーされていないテーマを補完的に議論しようと分析を進めている。
また、本年度は、著書の中の一部として自分史的エッセイを書いた大学教授にインタビューを行い分析しているが、世相史の社会学的分析を行うためには、「自分史サークル」に通う人々とは異なるタイプ人の語りを分析するが重要であると認識しているところである。
以上、本年度もさまざまな「自伝」「回想録」のレビューに加え、インタビューを行い分析しているが、そこから得られた知見を全体的に整理し、論じるところまで展開していない。来年度は、いままでの知見を報告書としてまとめることが課題である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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