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2007 年度 実績報告書

地方小都市・農漁村の震災における生徒・学生たちの救援奉仕活動の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530399
研究機関立命館大学

研究代表者

深井 純一  立命館大学, 産業社会学部, 名誉教授 (40066692)

キーワード地方小都市震災 / 農漁村震災 / 北但馬震災 / 南海地震津波 / 生徒・学生たちによる救援活動 / 地元被災者による体験記出版 / 阿波各町村における津波防災の努力
研究概要

私は前年度末に刊行した『救命・消火の最前線を担った少年たち-1925年北但馬震災に関する旧制豊岡中学校604名の作文集』の執筆者たちからの感想・補足の返信、3箇所での座談会記録、11人を訪問しての聞き取り調査結果、および震災直後の同窓会機関誌『達徳』に掲載された16名の寄稿文と震災および救援活動に関する概況と背景をまとめた資料集・増補版『かつての若者たちは追想する-1925年北但馬震災における救援活動に奔走して』の刊行に取り組んだ。
また同作文の内容を約50項目に分類して分析する本編の準備作業を進めた。これは生徒604名が各自学校から与えられた「行動と日誌」「感想と覚悟」と題する2篇ずつの作文、合計約1200篇に盛り込まれた膨大なデータを取捨選択して、彼らの現場観察と今後の防災指針に関する提案などを拾い出す実に根気の要る作業で、その半ばは達成できたが、完成・脱稿には来年度いっぱいかかるであろう。
さらに一昨年度に補充収集に出かけた徳島県下の海岸部核町村で過去に刊行された1946年の南海地震津波に関する地元住民の体験記のうち、」1996年に牟岐町で刊行された『南海地震津波の記録 海が吠えた日』の内容を整理・分析して「阿波漁村の津波防災の努力と体験記出版」をまとめた。
また同町に近接する宍喰町で16〜18世紀に発生した地震津波の様相をくわしく記録した田井久左衛門宣辰の『震潮記』を、その子孫の妻・田井晴代さんが現代語に訳して2006年6月に刊行されたので、その内容を整理分析した原稿をまとめた。これは『立命館産業社会論集』の2008年度第1号に投稿する予定である。
なお北但馬、北丹後、福井、新潟、徳島・和歌山・三重・愛知・静岡などの南海・東南海地震関係、関東大震災に関連する神奈川県内閣市町村、三陸・北海道の沿岸市町村などの震災関連資料を収集し、その一覧を作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 1925年北但馬震災における生徒・学生たちの救援活動の研究2007

    • 著者名/発表者名
      深井 純一
    • 学会等名
      同志社大学ヒューマンセキュリテイ研究センター
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2007-07-28
  • [図書] 「阿波漁村の津波防災の努力と体験記出版」岩崎信彦他編『災害と共に生きる文化と教育-《大震災からの伝言》』2008

    • 著者名/発表者名
      深井 純一
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 『資料集・増補版 かつての若者たちは追想する-1925年北但馬震災における救援活動に奔走して-』2007

    • 著者名/発表者名
      深井 純一
    • 総ページ数
      95
    • 出版者
      同時代社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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