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2007 年度 実績報告書

テレワークの多様性をめぐる実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530402
研究機関大手前大学

研究代表者

佐藤 彰男  大手前大学, 現代社会学部, 准教授 (70249514)

キーワードテレワーク / テレコミューティング / 在宅ワーク / モバイルワーク / 在宅勤務 / 情報化 / 労働 / テレワーカー
研究概要

平成19年度は実施計画にそって、おもにモバイルワーク型および在宅勤務型のテレワーカーを対象としたインタビュー調査を実施した。
モバイルワーク型テレワーカーについては、製薬会社のMR(医薬情報担当者)たちに比較的長時間の面接調査を行った結果として、以下の事実が判明した。モバイルワーク制下においては、労働の場として第三空間がさかんに活用されるものと考えられてきた。現実のモバイルワークにおいても、第三空間は頻繁に活用されているが、その一方で、在宅労働もかなりの時間におよぶ場合が大多数をしめた。
その原因は、主として2点に要約される。(1)モバイルワーク制移行と同時に営業所を廃する例がみられ、そのような場合は事務作業の専任者が極端に消滅されるため、本来営業系職種であるモバイルワーカーの事務作業分担が増加する。(2)顧客データ等の情報流失を避ける目的で、モバイルワーカーたちの雇用主である企業が、オフィスおよび自宅以外での事務作業を制限するケースが増加した。
在宅勤務型テレワーカーについては、前年度以前の報告どおり、数日間続けて在宅で勤務するような働き方はほとんどみられず、部分在宅勤務型または不定期在宅勤務型が主流であることが確認された。また在宅勤務制導入の目的に関しては、労働能率の向上やオフィス費用の削減といった経営的効率的なものから、社員のワークライフバランスを支援するといった福祉的なものに変化していく傾向がみられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 携帯電話と農村開発-バングラデシュのヴィレッジフォン・プログラムをめぐって2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤 彰男
    • 雑誌名

      情報通信Bulletin 第55号

      ページ: 11-14

  • [雑誌論文] ヴィレッジ・フォンの現状と課題2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤 彰男
    • 雑誌名

      情報通信学会誌 25巻2号

      ページ: 33-40

    • 査読あり
  • [図書] 少子化時代の柔軟な働き方-ワークライフバランス実現のテレワーク2007

    • 著者名/発表者名
      下崎 千代子、小島 敏宏編著
    • 総ページ数
      218
    • 出版者
      学文社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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