佐藤彰男)の成果を発展的に継承することをめざして実施されたものである。前課題研究では、テレワークの様々な形態のうち、在宅ワーク型にしぼって調査研究を行ったが、本研究ではそれにくわえ、在宅勤務型およびモバイルワーク型も調査研究の対象とした。 本研究においては、まず3形態のテレワークそれぞれに従事する人びとを対象とした社会調査の結果にもとづきながら、「労働の不可視性」とそれにともなう「限定的な裁量権」が、テレワークの諸形態に共通する性格であることを明らかにした。また、テレワークがそのような性格をもつために、働く者にとってかならずLも良好な条件をもたらすものとは限らず、場合によっては長時間労働や低賃金労働を生み出すことを論じた。
|