1 大学教育、社会学教育、体験型・実習型授業に関する文献、情報を収集した 大学教育とくに大学設置基準の大綱化の議論、社会学教育とくに社会調査・社会調査実習に関する議論、体験型・実習型授業に関する議論を整理するため、文献を収集するとともに、情報収集のために、関西社会学会、日本社会学会、日本評価学会のほか人類学における研究会等に参加した。 2 社会学教育に関するインタビューを行なうとともに大学設置基準の大綱化前と現在の日本の社会学教育課程に関する資料を収集した 大綱化以前より社会学教育を標榜する関西地区の私立大学8大学(関西学院大学、甲南大学、関西大学、桃山学院大学、立命館大学、佛教大学、同志社大学、奈良大学)をケーススタディ的に訪問し、教務担当教員、事務職員にインタビューを行った。その内容は、大綱化、セメスター化、実習化によって社会学教育課程がどのように変容したかに関するものである。同時に、教育課程表とそれに記載されている科目、単位数などの履修体系、分野、シラバス、担当者、教育環境、設備などのほか、体験型・実習型授業の有無に関する情報を収集した。この結果の一部は「社会調査士制度と社会学教育課程の変容」(発表者:流通科学大学栗田真樹、北海道教育大学宇田川拓雄)として、第78回日本社会学会大会(法政大学)において報告した。 3 全国の社会学教育を標榜する学部を対象とし、「社会学教育に関する調査」を行なった 上記1に基づいて質問紙を作成し、全国の187学部に対して郵送法によって質問紙調査を行った。91学部より回答を得た(回収率48.7%)。調査データは統計分析を可能とするためにコンピュータに入力した。 4 社会学教育に関する研究会を開催した 亀井美穂子講師(椙山女学園大学文化情報学部講師)を招聘し、情報教育に関する最新状況を把握するとともに、社会学教育への応用について議論した。
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