1.鳥取県厚生事業団と鳥取県立精神保健福祉センターの協力を得て、障害者ケアマネジメント初任者養成研修を企画した。約150人の基礎研修では、ロールプレイを用いた面接技術教育を行った。精神障害分野では精神障害領域のケアマネジメントの理論研修と参加型の事例検討会を企画し、具体的な計画策定のための教育プログラムを試行した。 2.初任者研修会の参加者に対して調査票を配布し、研修会への希望と、実際に研修を受けて良かった点と改良点の情報を得た。技術習得のためには具体的な方法を提示し、実際に体験してみることの必要性が示された。また、1回だけの研修会ではなく、各地域で継続的に事例検討会を行うことが必要であり、そのための資材が必要だと考察された。 3.利用者グループである「ひいらぎの会」に参加し、ケアマネジメント利用体験に関する聞き取り調査を行った。ストレングス型のケアマネジメントと、利用者に寄り添う姿勢を専門職がとる必要性が強調された。 4.英国ケンブリッジの精神保健サービスを視察し、統一されたケアマネジメントの手法であるケアプログラムアプローチ(CPA)について、書式作成担当者から情報を得た。 5.鳥取県社会福祉協議会の協力を得て介護支援専門員現任者研修会を企画し、1回あたり約100人参加の研修会を5回開催した。多人数に効率よく技術研修を行うため、時間配分と作業内容を明示して構造的な研修プログラムを作成した。参加者のアンケートからは、包括的な理解ができ現場で利用できるという回答が得られた。 6.精神障害ケアマネジメント実践研修を米子市で毎月開催し、1回あたり約15人参加を得た。各地域生活支援センターなどで実施できるように事例検討会の方法を定式化し、アセスメント、プランニング、モニタリングを毎回同じ手法で実施した。参加者には毎回アンケート調査を行った。
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