研究課題/領域番号 |
17530427
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
高野 和良 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (20275431)
|
研究分担者 |
坂本 俊彦 山口県立大学, 地域共生センター, 助教授 (40342315)
大倉 福恵 山口県立大学, 地域共生センター, 助手 (30405526)
|
キーワード | 地域福祉 / 高齢者 / 社会参加 / アクティブ・エイジング / 過疎 / 農村 |
研究概要 |
本研究では、農村における高齢化と高齢世帯の小規模化の進行に対応するためにアクティブ・エイジングの実現と具体的な支援策を提示することを目的としている。このことは、農村高齢者の生活の継続性を保障するために必要な緊急性の高い課題である。そのために主として次の二点の課題を明らかにすることとした。 1)農村地域に居住する高齢者の社会組織社会集団への参加状況を西日本地域(中国および九州地方)において実証的に分析し、農村型のアクティブ・エイジング実現のための基本的条件を明らかにすること。 2)行政等による農村高齢者の社会参加支援施策を類型化し、それらの実効性を評価するためのモデルを、高齢者自身の満足度、生活意識、人口構造,(高齢化)、地域性、住民参加の成熟度(施策策定過程への参加)、地域社会資源などといった諸要因との関連をもとに構築すること。 2005年度は、研究代表者(高野)を中心として、先行研究、各種報告書等の検討と先駆的な取り組み把握および予備調査を実施した。 まず、中国地方(山口県)の農村地域における高齢女性を中心とする農産物加工グループの事例を対象として、活動の担い手である高齢女性に予備的な聴取を行った。活動に対する意識、評価、課題、家族内での評価、伝統的な堆域集団との関係などの聴取によって、農村高齢者の社会組織、社会活動との関係性の濃淡と、生きがい感などとの関連を整理し、社会活動への参加によって実現されるアクティブ・エイジング実現のためのモデルを検討した。
|