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2005 年度 実績報告書

知的障害者サービス評価活動のあり方研究-当事者参加型アクションリサーチの活用-

研究課題

研究課題/領域番号 17530437
研究機関明治学院大学

研究代表者

中野 敏子  明治学院大学, 社会学部, 教授 (20198162)

研究分担者 茨木 尚子  明治学院大学, 社会学部, 助教授 (50269354)
キーワード社会福祉関係 / 参加型アクションリサーチ / 障害当事者 / サービス評価
研究概要

本研究は、知的障害のある人たちと研究者が協働で調査チームを組織し、地域生活支援の主要サービスのひとつである「知的障害者居宅介護等(移動介護)事業」(ガイドヘルプ事業)について、現状と将来のあり方について評価研究活動を行うことを目的としている。初年度にあたる今年度は、以下の項目について実施した。
1.調査チームの組織化。実態把握のためのインタビュー調査の実施と分析
2.実態把握のための全国アンケート調査の検討と実施
1については、知的障害の当事者研究員2名を中心とする調査研究チームを組織化、ガイドヘルプ事業について、実態把握を目的として、全国4ケ所の事業所にて、利用する知的障害者にインタビュー調査を実施した。調査では主に当事者調査員が中心となりインタビューを行い、また実際の利用場面のビデオなど視聴覚資料を利用し、知的障害当事者にとっての本サービスの利用の意義、将来像などについて、共通認識を深めた。初年度の調査結果からの知見としては、(1)知的障害当事者にとって、ガイドヘルプ事業は、家族のレスパイトとして使うのではなく、あくまで本人の余暇活動支援を中心に提供されるべきであること、(2)余暇活動支援については、ガイドヘルパーと一緒に外出することで、これまでできなかった体験や経験ができること。その結果として、社会参加の幅が広がることが重要であること、(3)他の利用者がどのようにガイドヘルプを利用しているかを知ること、また異なるガイドヘルプ事業所の多様なサービスの内容を知ることで、当事者の利用の幅が広がること、などが確認された。
2については、ガイドヘルプ事業について、当事者主体、社会参加の幅を広げるという目的で利用している事例を、広く全国的に把握することを目的に「ガイドヘルプ使い方一番コンテスト」という名称で、アンケート調査を当事者向けに実施することとした。(結果と分析などは次年度)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 障害者自立支援法の施行と「障害者福祉」の課題2006

    • 著者名/発表者名
      中野 敏子
    • 雑誌名

      明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 122

      ページ: 39-58

  • [雑誌論文] 日本の障害研究における「当事者参加型アクションリサーチ」導入の可能性の課題 -障害のある人たちが、調査対策から調査する主体となるための試み-2006

    • 著者名/発表者名
      茨木 尚子
    • 雑誌名

      明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 122

      ページ: 181-206

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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