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2008 年度 実績報告書

複合的多問題地域にみる社会的排除の構造理解とその生活福祉支援に関する比較地域研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530438
研究機関立教大学

研究代表者

三本松 政之  立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (10196339)

キーワード定住化 / 不安定定住 / 多文化共生政策 / 移民政策
研究概要

1.2008年3月〜4月にかけて実施した「日系ブラジル人の生活と福祉に関する実態調査」の調査結果から調査対象地での日系ブラジル人の家族を伴った定住化傾向が明らかになった。しかし、その生活は雇用と居住の不安定さに基づく「不安定定住」であり、不十分な教育条件や医療体制等の制度的課題だけでなく、社会関係の貧困も明らかとなった。現状では、その生活支援は民間団体の支援が中心である。人権という観点からの生活支援の論理の確立が課題となっている。成果については、第56回日本社会福祉学会(2008年10月12日、岡山県立大学)で連携研究者である中尾友紀(椙山女学園大学)が「日本の公的年金制度にみる『ニューカマー』排除構造の整理」、大井智香子が(中部学院大学短期大学部)、朝倉美江が「『定住化』する日系ブラジル人の生活実態と地域福祉政策・活動の展望(1)(2)」、尾里育士が(中部学院大学短期大学部)「外国住民の子育て不安と解決の手だて」として報告を行った。また分析結果の一部について三本松が「複合的生活課題と地域福祉」(『学術の動向』13巻11号)および「移住生活者の福祉と生活支援」(『法律のひろば』61号)を執筆した。
2.8月9日から13日にかけて韓国における多文化共生政策に関わる調査を行った。ソウル特別市九老区、京畿道安山市、忠清南道天安市でNPO団体や社会福祉館から聞き取りを行った。韓国では外国人労働者だけではなく結婚移民女性が急増し、多文化家族政策が移民政策の1つの柱であること、支援では民間団体が大きな役割を果たしていることなどが明らかになった。調査報告は『立教大学コミュニティ福祉学部紀要』11号にまとめた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 韓国における外国人労働者と多文化家族への生活支援2009

    • 著者名/発表者名
      三本松政之, 大井智香子, 朝倉美江, 中尾友紀, 尾里育士
    • 雑誌名

      立教大学コミュニティ福祉学部紀要 11号

      ページ: 43-59

  • [雑誌論文] 複合的生活課題と地域福祉2008

    • 著者名/発表者名
      三本松 政之
    • 雑誌名

      学術の動向 152号

      ページ: 48-59

  • [雑誌論文] 移住生活者の福祉と生活支援2008

    • 著者名/発表者名
      三本松 政之
    • 雑誌名

      法律のひろば 61号

      ページ: 26-33

  • [学会発表] 『定住化』する日系ブラジル人の生活実態と地域福祉政策・活動の展望(1)2008

    • 著者名/発表者名
      大井智香子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 『定住化』する日系ブラジル人の生活実態と地域福祉政策・活動の展望(2)2008

    • 著者名/発表者名
      朝倉美江
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 日本の公的年金制度にみる『ニューカマー』排除構造の整理2008

    • 著者名/発表者名
      中尾友紀
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 外国住民の子育て不安と解決の手だて2008

    • 著者名/発表者名
      尾里育士
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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